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願うのは一日も早い終息 「新型コロナウイルス」の影響を憂う

2020.3.12 10:44 中村 多聞 なかむら・たもん
アメリカのオフィスに張られた、新型コロナウイルス対策として手洗いの徹底を促す貼り紙
アメリカのオフィスに張られた、新型コロナウイルス対策として手洗いの徹底を促す貼り紙

 

 「新型コロナウイルス」で日本中、いや世界中で大騒ぎになっているようです。

 テレビを見ない我々の世代は家でずーっとテレビを見ている年寄りと違い、それほど多くの情報が入ってきません。関心事に対してはネットで検索したり流し読みしたりで顛末を遠くから眺めています。

 でもスポーツや大規模イベントの開催が見送られたりしているので「コロナの危険度のウワサ」はどうしても耳に入ってきます。

 

 2020年シーズンの練習が始まった早稲田大学ビッグベアーズにも影響が出始めています。

 感染が広まるようなことになってはいけないので、部屋に数十人が集まるようなミーティングをしないなど、特別な措置がいくつも実施されています。

 また事態の収束までの期間は、練習に「参加する」か「参加しない」かを個人や各家庭の判断に任せ、どうにかこうにか細々と活動を続けています。

 

 トランプさんは「全然気にしていない!」と言っているアメリカ合衆国ではどうなのか、現地にいる娘たちから情報をキャッチしてみました。

 

 まず既に会社で働いている長女。コロナがはやる少し前から体調が優れず、オフィスで咳を繰り返していましたが治りました。

 同僚から「チコ、コロナ治ったん?」と聞かれたそうです。「コロナちゃうわ!」と思いながらもいちいち面倒くさいから「うん治ってん」とテキトーに答えていたらしいです。

 この時点で、世間ではそろそろ大騒ぎになってきていました。アジア人の体調悪いイコールコロナとアメリカ人からは思われてしまうのですね。

 

 そして大学に通う次女。まず、学内ルールが制定されました。その中に「コロナじゃない人は学校にマスクしてきたらアカン」というのがあります。

 普段からマスク大好きな日本では考えられないルールですね。他には「学生や職員の誰かがコロナになるまでは休みにしない」というのもあるようですが、「大学の近くでコロナで誰か亡くなった」からという理由で休校日があったそうです。

 その人は、風邪を引いたからと大学を休み始めたまま学校に来なくなったので、大学側は「学生ではない」との主張を通しているらしいです。

 

 周りの私立大学は、訴えられたりするととても面倒なことに発展するのでササっと休校にしてしまっているそうですが、次女の大学は公立なので訴訟を気にしないのだそうです。

 ただ「元学生」の死亡により、今学期の全てのイベント(ライブや講演、スポーツの試合など)がキャンセルになりました。

 どこかに出向く遠征も全てキャンセル。授業はすべてオンラインに切り替わり、教室に集まるリスク回避が始まりました。他の多くの学校では春休みを前倒しして授業をやらない方向です。

 

 その他、アジア人が露骨に嫌われて避けられるなどはネットのニュースで伝わって来ましたが、これは本当らしいです。

 マスクをしたアジア人が友達と会話していて話しづらいからとマスクを外したら「おい、マスクつけろ!」って白人に怒鳴られたりと、なかなかの厳しい環境のようです。

 

 近所にある大手企業のGoogle、Apple、Facebook などは在宅勤務開始から既に1カ月が経過。

 英語では「VOLUNTARY WFH」とか言うそうです。(VOLUNTARY=自発的)(WFH=Work From Home)なので、家でシゴトをするかどうか自分で決めなさいって意味でしょうか。

 

 社員食堂は通常は自分で勝手に取る「ビュッフェスタイル」ですが、頭巾を被り手袋をしたスタッフがお皿によそってくれるシステムに変更。ビュッフェは病気の感染がしやすいらしいです。

 

 そしてスーパーマーケットでは缶詰が売り切れたりと、日本に似た状況のようです。「コロナ」と同名で話題になった、世界一の生産量を誇るメキシコのコロナビール。こちらも売り切れとか。

 タクシーに乗る前は、アルコールで消毒してくれと言われるそうです。

 

 そしてアメリカ人の大好きな握手は肘でやるんですって。何とも間の抜けた光景ですね。そこまでして握手したいのでしょうか。「うっす」だけでええやんね。

 

 また、会社の中に「ハラペーニョを切った手でコンタクトレンズを外さなあかん時くらいの気持ちで20秒石けんで手洗いしなさい」という貼り紙があると写真を送って来てくれました。

 ハラペーニョというのはメキシコの青唐辛子で、アメリカのメキシコ料理にはよく登場し、僕のお店である「ゴリゴリバーガー」でも非常に人気のある辛いトンガラシです。

 これを触った手でそのままコンタクトレンズや目玉を触ってしまうと、しばらく目を開けられません。なのでそれぐらい手を洗いましょう、てことですね。

 

 まあそんな感じで世界中で大変なことになっているコロナですが、早いこと終息してくれないとお客様激減なゴリゴリバーガーも存続の危機です。

 社会人のアメフトでも活動休止しているチームがいくつもあるようで、いろいろと影響を受けはじめています。

 皆さんも同じだとは思いますが、とても未来が不安で困っています。

中村 多聞 なかむら・たもん

名前 :中村 多聞 なかむら・たもん

プロフィール:1969年生まれ。幼少期からNFLプレーヤーになることを夢見てアメリカンフットボールを始め、NFLヨーロッパに参戦しワールドボウル優勝を経験。日本ではパワフルな走りを生かして、アサヒ飲料チャレンジャーズの社会人2連覇の原動力となる。2000年シーズンの日本選手権(ライスボウル)では最優秀 選手賞を獲得した。河川敷、大学3部リーグからNFLまで、全てのレベルでプレーした日本でただ一人の選手。現在は東京・西麻布にあるハンバーガーショップ「ゴリゴリバーガー」の代表者。

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