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(520)緑いっぱいの中でくらす ハヌマンラングール 

2020.2.14 15:00
毛並みがきれいなハヌマンラングール。よく見ると目が大きい
毛並みがきれいなハヌマンラングール。よく見ると目が大きい

 

 真っ黒な顔や手、そのまわりは白っぽい毛でおおわれている。ネットのすきまから手を出して、運動場の外の草を引きぬいて食べていた。
 山口県宇部市のときわ動物園にハヌマンラングールというサルがいた。
 運動場は小高くなっていて、草や木の緑がいっぱいだ。まわりにある草を食べているから、担当の人は楽ちんかなと思ったらちがった。「主食は葉っぱなので、ここにいる4頭に毎日5キロぐらいやっています」と川出比香里(かわで・ひかり)さん。どうやってそんなに集めるんだろう。
 「動物園は公園の中にあるので、公園のいろんなところからとってきます。でも同じ種類の木の葉っぱでも季節によっては全然食べてくれないこともあって…」。若葉のころと夏や秋では味や成分が変わるんだ。
 ハヌマンラングールは胃の中に微生物がいて、葉っぱの消化を助ける。
 2013年と15年に赤ちゃんが1頭ずつ生まれたが、お母さんが育ててくれず川出さんが育てた。離乳させていくときに、いろんなものを食べさせようとしたけれど、最初の赤ちゃんは食べてくれなかった。
 そこで川出さんが食べて見せた。タンポポやヨモギ、クローバー、ササ、クヌギなど野草や木の葉を35種。生後5カ月半すぎ、まずレタスをむしゃむしゃ。そして急に何でも食べるようになったんだ。 <文・写真、佐々木央(ひさし)>2018年5月配信

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