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【4123】御殿桜 純米(ごてんざくら)【徳島県】

2020.1.26 16:23
徳島県徳島市 斎藤酒造場
徳島県徳島市 斎藤酒造場

【A居酒屋にて 全7回の①】

 酒友オタマジャクシと美女軍団の飲み会が開かれた。この会は、Nオーナーの店について回り、K亭、P店と会場が変遷。今回はA店というわけだ。Nさんは唎酒師ではあるが、日本酒の海外バイヤーの仕事が本業。そして、居酒屋のオーナーを兼ねている、というエネルギッシュな方だ。ただ、生Nさんはいたってシャイ。それでいて、内に秘めた熱い思いが時々ちらっと出る好人物だ。

 一方わたくしは、日本の全現役蔵の酒を飲むことを目指しているが、一人の力では制覇は難しい。このため、複数の方々のお世話になっているが、Nさんも協力者の一人。A店で飲み会を開くたび、わたくしにとっての初蔵酒を何種類か用意してくれる。それがありがたくて、たまらない。本当に感謝、感激だ。さて、トップバッターとして「御殿桜 純米」をいただいてみる。これはNオーナー提供のお酒だ。わたくしにとっての初蔵酒。

 猪口に注いだら、若干、色がついていた。ラベルの製造年月を見たら、ざっくり2年古酒だった。いただいてみる。

 美女Mさん「酸っぱい。酸味がガツンと来る。昭和的クラシカル香味は酸味の陰にひっそりといらっしゃいます」
 酒蛙「昭和的クラシカル香味は、いらっしゃいません。いらっしゃるのは熟成香味です」
 美女Sさん「お酒の色ほど古酒じゃない」
 酒蛙「そう。古酒の一歩手前です。酸がいい感じで出ています。やや辛口のお酒です」
 U 「よくある味だね」
 酒蛙「それを言っちゃあおしまいだってば!」
 美女Mさん「鶏モツに合います。このお酒が」
 酒蛙「甘み少なく、旨みほどほど。さっぱり・すっきりしているので、飲み飽きしないお酒です。新酒のときは、このような落ち着いた香りじゃなかったんだろうなあ」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分15度、製造年月29.8」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「御殿桜」の由来について、直接蔵に聞いてみた。蔵元さんが以下のように親切丁寧に教えてくれた。「蜂須賀家は手柄を立てたので、阿波藩をいただいた。阿波藩のお城の御殿には桜が毎春咲き、優雅で華やかなことから、蔵を開いたとき、御殿の桜をイメージして『御殿桜』と命名した」

 徳島県物産協会オンラインショップは、この桜を「蜂須賀桜」とし、以下のように説明している。「徳島城御殿に植えられていた桜で、明治維新の初年、14代藩主蜂須賀茂韶公が原田一平に、移植し守り育てるよう託したと伝えられています。寒緋桜と日本固有の山桜系統の雑種と考えられ、蜂須賀桜と命名されました。 花びらが上品なピンク、開花時期が早く、花の見頃が長く毛虫がつきにくいのが特徴です」

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