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【4109】春霞 栗ラベル 赤 雄町 純米(はるかすみ)【秋田県】

2020.1.12 21:49
秋田県仙北郡美郷町 栗林酒造店
秋田県仙北郡美郷町 栗林酒造店

【S居酒屋にて 全9回の⑨完】

 年に1~2回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。場所は、酒の種類が非常に多い東京・銀座のS居酒屋だ。メンバーのうち2人が都合がつかず欠席。今回は3人で飲んだ。

「東鶴」「緑川」「花の香」「千代むすび」「白岳仙」「播州一献」「山の壽」「奥」と飲み進め、最後9番目にいただいたのは「春霞 栗ラベル 赤 雄町 純米」だった。栗林酒造店のお酒は当連載でこれまで、「春霞」8種類、「栗林」2種類を取り上げている。やわらかでやさしい口当たり、甘・旨・酸のバランスが非常に良く、中庸な酒、というイメージ。個人的な好みからすると、この蔵のお酒は、かなり好きだ。相当好きだ。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ! ジューシー!」
 N 「これまた、香りがすごい」
 T 「旨みがしっかりした酒だ。日本酒らしい」
 酒蛙「甘旨酸っぱく、しっかりした飲み応えがある酒だ。酸が非常に良く出ており、余韻は軽い苦み。お酒に力強さも感じられる。酸がいいので、まったく飲み飽きしない酒だ。まさしく食中酒だ」
 T 「酸が強い、強い」
 N 「バランスが良い」
 酒蛙「メリハリがあり、豊かな味わい。そして落ち着いた味わい。しみじみ美味しい」

 栗林酒造店のお酒のイメージ通りのお酒だった。飲んでいて心しずかになり、気持がやさしくなるお酒だ。言い方を変えれば、栗林酒造店のお酒は、α波が出るお酒とおもう。以上は、あくまでも個人的な考えで、ほかの方々に当てはまるものではないことをお断りしておきます。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「秋田県の内陸、奥羽山脈の麓の酒蔵『春霞』。山の雪解け水は良質な地下水となり、広大な仙北平野の田園と里を潤します。当蔵はこの豊かな土地の柔らかな水を用い、米の味わいを引き出す酒造りを心掛けております。ご飯のおかずとも相性の良い食中酒、ぜひお料理のおともに」

 また、蔵のホームページはこの酒を「発売:10月。山田錦と並ぶ西の代表的な酒米『雄町』。秋の味覚と一緒にじっくりと」と紹介している。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、原料米 雄町100%、酵母 KA-4、製造年月2019年10月」。

 気になることがある。瓶のラベルに、特定名称区分(純米吟醸、特別純米、純米などのこと)は書かれていない。同蔵は特定名称をあえて表示しないなんてことはなかった。なぜだろう。が、ホームページでは、これを純米と明示しているので、わたくしも、酒名表記に「純米」を採用した。

 酒名「春霞」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「春霞の銘柄はいつごろから使われたのか定かでありませんが、謡曲『羽衣』の一節、『春霞たなびきにけり 久方の月の桂の花や咲く~』から取ったといわれています。また、『霞』が古くは酒の異名であったことにも関係があるとされます」

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