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AFCはレーベンズ、NFCは49ersが第1シード NFLプレーオフ

2019.12.31 14:12 生沢 浩 いけざわ・ひろし
シーホークスのDEアンサー(左)にジャージーをつかまれながら前進する、49ersのRBコールマン(AP=共同)
シーホークスのDEアンサー(左)にジャージーをつかまれながら前進する、49ersのRBコールマン(AP=共同)

 

 NFLは17週のレギュラーシーズンを終え、プレーオフに出場する全12チームが出そろった。

 AFCは14勝2敗で2年連続の北地区優勝を果たしたレーベンズが第1シードとなり、プレーオフを通じてのホームフィールドアドバンテージを獲得した。

 勝ち進む限りホーム開催の権利があり、さらに勝ち上がり組のうちシード順位が一番低いチームと対戦する優位性を持つ。

抜群の身体能力でチームをAFC第1シードに導いたレーベンズのQBジャクソン(8)(AP=共同)
抜群の身体能力でチームをAFC第1シードに導いたレーベンズのQBジャクソン(8)(AP=共同)

 

 前週まで暫定シード2位だったペイトリオッツ(東地区優勝、12勝4敗)は最終戦のドルフィンズ戦で逆転負けを喫し、第3シードに転落。ペイトリオッツがトップ2シードを逃し、1回戦をバイウイークにできなかったのは10年ぶりだ。

 そのペイトリオッツを抜いて第2シードを獲得したのは西地区王者のチーフス(12勝4敗)で、1969年シーズン以来となるスーパーボウル出場に向けてまずまずの位置を占めた。

ドルフィンズに敗れ、ロッカールームに向かうペイトリオッツのQBブレイディ(12)(AP=共同)
ドルフィンズに敗れ、ロッカールームに向かうペイトリオッツのQBブレイディ(12)(AP=共同)

 

 第4シードは南地区優勝のテキサンズ(10勝6敗)で、ワイルドカードは第5シードが東地区2位のビルズ(10勝6敗)、第6シードにはタイタンズ(南地区2位、9勝7敗)が収まった。

 NFCはトップ3シードが、今季のレギュラーシーズン最終戦となった49ersとシーホークスの西地区優勝争いの結果を待つまで決まらないという大混戦となった。

 そして、この天王山も最後の1プレーまで勝敗が分からないという接戦だった。結果的に直接対決を制した49ers(13勝3敗)が第1シードとなり、敗れたシーホークス(11勝5敗)は第5シードに回った。

急遽古巣のシーホークスと契約したRBリンチ(AP=共同)
急遽古巣のシーホークスと契約したRBリンチ(AP=共同)

 

 第2シードは13勝3敗で3年ぶりに北地区を制したパッカーズ、第3シードはセインツ(南地区優勝、13勝3敗)が獲得した。

 最終戦のジャイアンツ戦に快勝してカウボーイズから東地区の優勝を奪還したイーグルス(9勝7敗)が第4シードとなり、残りの第6シードのワイルドカード枠はバイキングズ(北地区2位、10勝6敗)が手に入れた。

 

 プレーオフ1回戦は現地時間2020年1月4日(日本時間5日)にビルズ@テキサンズ、タイタンズ@ペイトリオッツ、翌5日(同6日)にバイキングズ@セインツ、シーホークス@イーグルスが行われる。

 

 「ワイルドカードラウンド」とも呼ばれるこの1回戦で注目したいのは両カンファレンスの第5シードだ。つまり、ビルズとシーホークスである。

ペイトリオッツ戦でパスを試みるビルズのQBアレン(左)(AP=共同)
ペイトリオッツ戦でパスを試みるビルズのQBアレン(左)(AP=共同)

 ビルズは2年ぶりのプレーオフだが、昨季ドラフト1巡で指名したQBジョシュ・アレンが大きな成長を見せて攻守にバランスのとれたチームに仕上がった。

 2年前のプレーオフを経験している選手も多く、ポストシーズン特有のプレッシャーへの対処の仕方を知っている。

 シーホークスはRBに故障者が続出し、マーショーン・リンチとロバート・タービンというかつての主力選手を急遽獲得する苦しい台所事情でありながら、最後まで49ersを苦しめた。

 

 両チームに共通しているのは世代交代が順調に進み、チームが若手中心に上昇機運にあることだ。

 こうしたチームは勢いに乗ると強い。シーホースが対戦するイーグルスはRB、WR、TEといったスキルポジションの主力選手に故障者が続出し、決して万全ではない状態だ。

 下位シードが上位を食う「アップセット」の可能性は高い。

チーフスのエースQBマホームズ(AP=共同)
チーフスのエースQBマホームズ(AP=共同)

 

 プレーオフはスーパーボウルを頂点とするトーナメントだ。レギュラーシーズンで培った実力はもちろん、チームの勢い、プレーオフでの経験値などが大きくものを言う。

 レギュラーシーズンとは違う「新たなシーズン」であり、負けたら終わりというプレッシャーの中で、適切でありながらときに大胆なゲームプランとプレーコールを敢行できるチームが勝ち進む。

 

 これまでよりさらにギアが一段上がった、レベルの高い戦いがいよいよ始まる。

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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