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来れ「タモン式短期レッスン」 来季に向けて鍛えよう!

2019.12.25 14:54 中村 多聞 なかむら・たもん
X1スーパー、X1エリアの入れ替え戦でボールを持って前進するノジマ相模原のRB東松(25)=写真提供・佐伯航平さん
X1スーパー、X1エリアの入れ替え戦でボールを持って前進するノジマ相模原のRB東松(25)=写真提供・佐伯航平さん

 

 甲子園ボウルが終わり、翌週はノジマ相模原ライズのX1スーパー、X1エリアの入れ替え戦でした。

 これまでのアメリカンフットボール人生で、大きなボウルゲームには何度も参加してきましたが、ボウルゲームもよく考えると結果次第で翌年のフィールドが変わるというわけではなく、単に「勝った」「負けた」だけの話です。

 NFLのスーパーボウルなら、優勝した翌年からの待遇や名誉などは大きく変化するかもしれませんが、日本では大方が「関係者と自分だけの喜び」です。負けても同様に「関係者と自分だけの悲しみ」です。

 

 しかし、入れ替え戦は違います。このゲームの出来で来年度の自分たちが戦う場所が大きく変わってしまうという恐怖。

 社会人チームに限らず学生リーグでも、下のリーグに落ちたら入部者が少なくなったり、辞める人が増えたり、いろいろなサポートが受けにくくなったりするかもしれません。この恐怖は体験したことがなかったので、これまで参加した試合で最も心臓に悪い時間でした。

 

 しかも相手は日本一の経験がある古豪「アサヒビール・シルバースター」です。

 今年度は、アメリカ人選手をしっかりと機能させ勝ち抜いてきているわけで、あの強くて強くてどうしようもないシルバースターをイメージするだけで、イヤーな気持ちになりながら、数週間あった練習期間を過ごしました。

 どのチームも同じでしょうが、シーズン終盤ですのでゲームメンバーには多少の変化がありますが、負傷者も増え台所事情は大変です。

 

 試合当日は、ノジマ相模原ライズの面々も今シーズンで一番のまとまりと集中力がみなぎる良い状態と感じました。

 僕も「負けたらどないしよう、負けたらどないしよう」とオロオロしながらも、担当するランニングバック(RB)たちが張り切って力を発揮してもらうことに集中しました。

 出場した3人のRBは、それぞれタッチダウンしたりとまずまずの活躍を見せ、皆さまご存知のように何とか逃げ切り、X1スーパー残留を決めました。

 こんな経験は二度としたくないですね。上に上がれるかもしれない入れ替え戦に出たことはありましたが、これには参りました。

 

 「チャンピオンシップゲームに出場が決まった時の喜びと同じだね」なんて、試合後に須永恭通ヘッドコーチたちと話していました。笑ってそんなことが言えて本当に良かったです。心の底から安堵しました。

 

 これでノジマ相模原ライズの2019年シーズンは終わりました。応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

 皆さんのような熱心なファンと一緒に戦えて、選手はとても幸せだと思います。引き続き来年度も優勝目指して全力疾走してまいりますので、どうぞご期待ください。

 

 といった具合に、早稲田大学を含め所属チームのシーズンが終わりオフに入りました。

 この時期になると、毎年恒例の「タモン式短期レッスン」が東京はもちろん、関西やその他の地域を含め数回開催されます。

 「タモン式RB養成所」は屋号の通りRBの戦闘能力を高め、総合力を挙げるためのサポートを独自のノウハウで運営しておりますが、この短期プログラムで普段の所属チームで指導している方法をそっくりそのまま短縮凝縮してご紹介しております。

 

 ただ、「養成所」の指導要項は、僕がこれまで日本やアメリカ、ヨーロッパで見聞きしてきたことを全て融合し、現代の日本人向けに噛み砕いて調整してあります。

 指導の最終目標は「総合力の向上」であり、試合を支配できるRBになることを目指しています。

 

 指導内容としては、細部まで非常にきめ細かく選手と僕がお互いに時間をかけて話し合いじっくりと進めていきます。

 非常に珍しい指導方法だと思いますが、プレーする選手の一挙手一投足を徹底的に観察し、多くの言葉を交わし「やってはいけないこと」と「やらなくてはいけないこと」を少しずつマスターしていきます。

 

 しかし、そこからどこまで伸びるかは選手本人の才能にかかっています。学ぶのがうまい、困難を乗り越えられる、高い理解力を持っている、地力がある、大きく速く強い、指導者に可愛いがられるなどなど、とにかくトップになるには多くの才能が必要になってきます。

 そして何より、絶対に成し遂げてやろうという強固なモチベーションを持っていなければなりません。

 

 しかし、全ての人がリーグのトップを目指しているわけではなく、とにかく今より少しうまくなりたいという謙虚な望みを抱いているのも事実です。

 ですから今回のタモン式短期講座では、普段の指導で大切にしていることなどをたくさん提供し、それについての質問をレッスン開始前に参加者の皆さんから受け付ける時間を設けました。

 

 お話しするのはもちろん僕が中心ですが、今回はスーパーゲストとしてタモン式で指導を受けた経験のある方々に特別講師として招聘します。

 練習や試合でどんなことを言われるのか? RBとして大切なことはなんなのか? セーフティーとの対決で必勝方法は? ベンチプレスって本当に必要なの? などなど、選手や指導者の皆さんが常日頃疑問に思っておられることを少しでも解消できればと思います。

 

 今週はタモン式体験講座として短縮した形式で行います。京都会場には早稲田大学コーチの元山伊織氏、京都大学の植木宏太郎選手をはじめとした精鋭部隊。東京会場ではノジマ相模原ライズの東松瑛介選手、養成所師範代でもあり早稲田大学ディフェンスコーディネーターの櫻井大祐氏、早稲田大学RB精鋭部隊といった人たちの協力で、有意義な時間にしていきたいと計画しております。

 会場はまだ人数に余裕があると聞いておりますので、お問い合わせの上ご参加ください!

 詳細は以下の通りです。

https://amba.to/33KhOUA

中村 多聞 なかむら・たもん

名前 :中村 多聞 なかむら・たもん

プロフィール:1969年生まれ。幼少期からNFLプレーヤーになることを夢見てアメリカンフットボールを始め、NFLヨーロッパに参戦しワールドボウル優勝を経験。日本ではパワフルな走りを生かして、アサヒ飲料チャレンジャーズの社会人2連覇の原動力となる。2000年シーズンの日本選手権(ライスボウル)では最優秀 選手賞を獲得した。河川敷、大学3部リーグからNFLまで、全てのレベルでプレーした日本でただ一人の選手。現在は東京・西麻布にあるハンバーガーショップ「ゴリゴリバーガー」の代表者。

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