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【4048】本まぐろ 純米吟醸(ほんまぐろ)【東京都】

2019.11.24 22:09
東京都福生市 田村半十郎
東京都福生市 田村半十郎

【日本酒研究会月例会 全6回の①】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は4人での月例会となった。

 店主がトップバッターとして持ってきたのは、仰天の酒名「本まぐろ 純米吟醸」だった。以前、サバに合うお酒「SABA de SHU」(さばでしゅ、当連載【3476】)を飲んだことがあるが、今度は「本まぐろ」だ。日本酒の世界は既成概念から大きく飛躍し始めている。

 その訳について、瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「魚の王様である『鮪』に合う辛口で、吟醸香のある拘りの逸品です。商標として許可された『本まぐろ』を酒銘とし、1822年創業の田村酒造場が敷地内から湧き出る秩父奥多摩伏流水で醸し出した『純米吟醸酒』です」

 さて、田村半十郎のお酒はこれまで2種類を当連載で取り上げている。今回のお酒を出すとき、店主が言った。「本日、本マグロのお刺身をご用意しております」。酒と合わせてくれ、ということだ。なんという粋な計らい。では、本マグロの刺身と合わせていただいてみる。

 酒蛙「美味しい」
 Y 「美味しい、美味しい。旨みがある」
 H 「ピリッとしていて、いい。東京の酒、なかなかやるなあ」
 酒蛙「さらっとした口当たりで、酸と辛みを感じる。キレが良い」
 M 「この酒と合わせると、マグロが美味しく感じる」
 Y 「辛口酒で、マグロと合う」
 H 「なかなかいいね」
 Y 「吟醸酒だけど香りが抑えられている」
 M 「マグロを食べる前、酒だけで飲んだときは酸が気になっていたけど、マグロと合わせたら気にならなくなった」
 酒蛙「辛みと酸が味の中心で、甘旨みをすこし伴う。香りはほのか」
 H 「大変けっこうですな」
 酒蛙「余韻の終わりは渋みがすこし」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、酸度1.5~1.7、日本酒度+7~+9(辛口)、製造年月2019.8」

 この蔵の主銘柄は「嘉泉」(かせん)と「田むら」。銘柄名と蔵名の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「田村家は武蔵国多摩郡福生村(現:福生市)に代を重ねてきました。一番古い文書で1600年後半に先祖『半十郎 豊真』の名が見られ、福生村を切り開いた旧家の一軒であったと思われます。歴代の当主は半十郎・十兵衛あるいは文左衛門という通称で呼ばれていました」「創業文政5年。東京都福生市は玉川上水のほとりで酒を造る田村酒造場です。代表酒銘の『嘉泉(かせん)』は敷地内に酒造りに最適な水を得た喜びに由来いたします(よろこび=嘉、水=泉)」

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