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抗菌薬の知識不十分 日本とEU諸国に格差

2019.11.19 0:00
 感染症治療に欠かせない抗菌薬(抗生物質)。将来にわたって薬の恩恵を受けるには、薬剤耐性菌を増やさないよう適正使用に努めることが重要だが、日本人は抗菌薬・抗生物質の知識が不十分で、正しく理解している人の割合は欧州連合(EU)諸国に比べかなり低いことが国立国際医療研究センターの意識調査で分かった。
 今年8月、全国の10代以上の一般男女計688人を対象にインターネットを通じて質問した。
 抗菌薬や抗生物質という言葉を聞いたことがあるかという問いに「聞いたことがあり(内容も)詳しく知っている」と答えた人は36%。「聞いたことはあるが詳しくは分からない」と答えた人(60%)と合わせると、大半が耳にしていた。
 
 

 


 しかしその働きを正しく理解している人は少ない。抗菌薬・抗生物質は細菌に対してのみ効果があり、ウイルスには効かないが、「ウイルスをやっつける」と誤解している人が64%に上った。「分からない」が13%で、正解率は23%だった。
 一方、EU全体の正解率は43%。国別ではスウェーデンが最も高く74%、次いでフランス53%、英国49%など。最下位のギリシャが23%で日本と同レベルだった。
 風邪の大半はウイルスが原因のため抗菌薬・抗生物質は効かないが、日本では「風邪に効果がある」と誤解している人が46%、「分からない」が19%で、正しく答えた人は35%にとどまった。
 EU全体の正解率は66%。国別ではやはりスウェーデンが最も高く85%、フランスと英国がいずれも78%、イタリア70%と続いた。最下位ポルトガルは37%だったが、それでも日本を上回った。

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