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栄養で370万人が救える WHO、各国に改善促す

2019.10.24 17:49
 世界では2018年に栄養不足で発育が十分でない子どもが5歳未満だけで1億4900万人いる一方、太りすぎの人が19億人に達したことが、世界保健機関(WHO)の発表で分かった。適切な栄養を確保するために投資をし、政策を進めることによって25年までに370万人の命を救うことができるとしている。
 WHOの山本尚子事務局長補は「栄養は世界の健康状態を良くするための基礎の一つと位置付けられるべきだ。すべての人が健康的な食事を取れるよう、より良い食品を提供する環境も必要だ」とコメントしている。
 
 

 


 発表によると、1990年に発育阻害があった5歳未満児は全体の39%、2億5千万人だったが、18年には22%、1億4900万人に減った。しかし、アフリカと東南アジアでは改善のペースが遅くなっている。
 一方で、成人の太りすぎはほぼすべての国と地域で増え、19億人。そのうち、世界人口の13%に当たる6億5千万人が肥満だと推定された。太りすぎとされる子どもも1990年の4・8%から2018年には5・9%に上昇。900万人以上の子どもが該当するとみられている。
 WHOはこうした栄養の過不足による「二重の負担」対策に投資をすることは持続可能な開発目標(SDGs)推進に役立つほか、投資1ドル当たり16ドルの経済効果を生むとしている。
 発表では具体的な対策として(1)妊婦に鉄と葉酸のサプリメントを提供すること(2)母乳育児の推進(3)加工食品や清涼飲料水、ジュースなどによる糖の摂取の制限(4)心臓病や脳卒中のリスクを減らすための塩分摂取の制限―などを提案。それぞれの国内事情に応じて政策を決定するよう促した。

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