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【編集後記】Vol.305

2019.10.24 10:40 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
東京大会で4連覇した佼成学園の目黒歩偉主将(1)ら3年生幹部=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供
東京大会で4連覇した佼成学園の目黒歩偉主将(1)ら3年生幹部=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供

 

 高校は各地区大会が終了し、全国選手権決勝の「クリスマスボウル」(12月22日・横浜スタジアム)に直結する関東大会が10月27日、関西選手権は11月2日に開幕する。

 

 関東、関西ともに出場は10校の計20校。その中で、史上4校目の4連覇を目指す佼成学園(東京)の前評判が高い。

 大学以上に毎年選手が入れ替わる高校で勝ち続けるのは至難の業だが、今季の佼成学園は「強いチーム」というより「負けないチーム」と言えそうだ。

 

 過去最多は関西学院(兵庫)の5連覇で、大産大付(大阪)と早大学院(東京)が4連覇を達成している。

 

 今回は第50回の記念大会になる。第1回大会は1970年に東京・駒沢第二球技場で決勝が行われ、関西学院が日大桜丘(東京)を破って初代王者に輝いた。

 両校は4年連続で決勝で対戦し、関西学院が全て勝っている。関西学院の5連覇は、74年に法政二(神奈川)の挑戦を退けて成し遂げた。

 

 75年は関大一(大阪)が初出場で東海大付(東京)を下して優勝した。

 翌年から早大学院、駒場学園(東京)、慶応(神奈川)が台頭し、77年に駒場学園が関東勢として初制覇、78年に慶応が続いた。

 

 優勝回数は引き分け両校優勝を含めると関西学院の18が最多で、大産大付8、早大学院5、日大三(東京)、法政二、関大一、佼成学園、慶応が各3、駒場学園、日大鶴ケ丘(東京)が各2、箕面自由学園(大阪)1となっている。

 

 佼成学園は10月14日の東京大会決勝で、ライバルの早大学院を56―6で圧倒した。

 小林孝至監督は日大OB。1990年度に「フェニックス」が3年連続で日本一になったときの副将で3、4年時には2年連続で甲子園ボウルの最優秀選手に選ばれている。

 

 強さの秘密は、大学時代の恩師・故篠竹幹夫元監督譲りの「規律」を重んじるチーム作りにある。

 試合中はもちろん、試合前後の生徒たちの整然とした動きは、見る側をすがすがしい気分にしてくれる。

 

 攻守に隙がない「LOTUS」は今回も優勝候補の筆頭で、東西の強豪校はこの難敵を倒さない限り、高校日本一の座は手に入らないとみる。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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