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増える兄弟対決、親子3代でプレーする「NFL一家」も

2019.10.23 12:24 生沢 浩 いけざわ・ひろし
スティーラーズLBのT・J・ワット(左)とチャージャーズのFBデレク・ワット(AP=共同)
スティーラーズLBのT・J・ワット(左)とチャージャーズのFBデレク・ワット(AP=共同)

 

 第6週に組まれたチャージャーズ対スティーラーズの試合では2組の兄弟対決があった。

 スティーラーズのCモーキス・パウンシーとチャージャーズのCマイク・パウンシー、そしてスティーラーズLBのT.J.ワットとチャージャーズのFBデレク・ワットである。

 NFLによれば、今季の開幕週現在で少なくとも13組の兄弟がリーグに在籍している。今季予定されている組み合わせでは、上記を含めて6試合で兄弟同士の対戦がある。

 

 兄弟が同じチームに所属しているケースも少なくない。シーホークスのLBシャキームとCBシャキールのグリフィン兄弟、ラムズのWRクーパーとLBケトナーのカップ兄弟、ジェッツLBのC.J.と同じくLBのジェイミーのモズリー兄弟、スティーラーズのSテレルとRBトレイのエドモンズ兄弟、そしてペイトリオッツのSデビンとCBジェイソンのマコーティー兄弟だ。

 マコーティー兄弟は、今年2月の第53回スーパーボウルで史上初めて兄弟が同じチームでスーパーボウルに出場したことでも話題になった

 

 3人の兄弟が今季のNFLに在籍している例も二つある。その一つは先述したエドモンズ兄弟だ。

 トレメインがビルズにLBとして所属している。3人の中で年長なのはトレイ(24)で2017年にドラフト外でセインツに入団し、昨年からスティーラーズに在籍している。

 テレル(22)とトレメイン(21)は、ともに昨年のドラフト1巡で指名された。兄弟が同じ年のドラフトで1巡指名を受けるのはNFLで初めてのケースだった。

 彼らの父フェレルはドルフィンズやシーホークスでTEとして7年間プレーし、プロボウルにも2回選出されたことのある名選手だった。

 

 もう一組の3兄弟はワットだ。言わずと知れたJ.J.(テキサンズDE=30)はデレク(26)とT.J.(25)の兄である。

 

 兄弟で同じポジションを務めるケースは多いが、今季の大きな話題の一つはやはりジョーイ(チャージャーズ)とニック(49ers)のボーサ兄弟(DE)だろう。

 ジョーイは2016年、ニックは今年のドラフト1巡指名選手だ。ちなみに父ジョンも1987年にドルフィンズに1巡指名されており、マニング一家(父アーチー、兄ペイトン、弟イーライ)に次ぐ親子3人での1巡指名ファミリーとなった。

レッドスキンズのRBピーターソンをタックルする49ersのDEボーサ(AP=共同)
レッドスキンズのRBピーターソンをタックルする49ersのDEボーサ(AP=共同)

 

 ジョーイは既にNFL屈指のパスラッシャーとして活躍しているが、弟のニックも兄に劣らないエッジラッシュで49ersの強力なディフェンスを支え、開幕から負けなしの6連勝の大きな原動力となっている。

 

 NFLで兄弟や親子2世代の在籍例は多く、今では祖父の代から続くNFLファミリーも数例出ている。

 つい「珍しくない」と思ってしまうのだが、アメリカにおけるフットボール人口の多さ、そしてNFLがいかに狭き門であるかを考えるとき、やはりこれはとてもレアなケースというべきなのだろう。

 遺伝のなせる業か、はたまた血縁者がプロリーグで活躍するという環境の恩恵なのか。いずれにせよ、すごいことなのだ。

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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