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(511)すべるように泳ぐすがたも コツメカワウソ

2019.9.4 7:00
「流しカワウソ」のふちに立って、えさをまちかまえる
「流しカワウソ」のふちに立って、えさをまちかまえる

 

「小さいパイプの中に指を入れると、向こうからカワウソも前足を入れてくる。さわれた! 案外、ふわふわしている。
 千葉県の市川市動植物園。コツメカワウソの所に「カワウソと握手!」コーナーがある。
 飼育係の金子史生(かねこふみお)さんによると、コツメカワウソは岩のすきまなどに前足を入れて生きものをつかまえて食べる。「その行動を再現しているんです」
 子ども連れのお母さんが「初めてさわったあ。かわいい」と喜んでいる。そして金子さんに「ツメ、ないですね」と聞いた。「いえ、よく見てください。指の先に小さいのが見えるでしょ。ツメなんですよ」。もう一度、手を出してきたときによく見るとたしかに。「それでコツメというんです」
 「流しカワウソ」という遊具もある。丸いパイプの上半分を切って、中をカワウソがすべるように泳ぐようすを見ることができる。「流しそうめん」をもじって名付けた。
 流しそうめんは夏の食べ物。「ところが夏の方が泳がない。あんまり暑くなると『あついー』っていう感じで日かげにいってしまいます」
 1頭が近くのパイプに立ってえさをねだる。金子さんがえさを遠くに投げた。「いろんな所で食べさせたいんです。さがしたりしながら運動して、あきないように」。意地悪してたわけじゃないんだ。(文・写真、佐々木央)=2018年3月配信

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