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(509)奥深い魅力がいっぱい ミーアキャット 

2019.9.2 0:00
ミーアキャットのかたまり「ミーアダンゴ」。同じ顔に見えるけれど松浦秀治さんはちゃんと見分けがつくそうだ
ミーアキャットのかたまり「ミーアダンゴ」。同じ顔に見えるけれど松浦秀治さんはちゃんと見分けがつくそうだ

 

 となり合った二つの運動場にミーアキャットがたくさんいる。仕切りのかべのとびらが開いていて、1頭がそこを通り、右から左に駆けぬけた。
 千葉県の市川市動植物園。担当の松浦秀治(ひではる)さんによると、もともと一方には別の動物がいたけれど、それが空き、みんなでどうするか話し合った。「そのときに、両方ともミーアキャットにして、両方を走りまわる自然なすがたを見てもらおうと決めたんです」
 ここには14頭、親と子どもたちの家族だ。「でも家族でも、いつも仲がいいわけじゃありません」
 かわいい顔だけれど肉食で歯がするどい。「けんかをほうっておくと、大けがをします」。いつもよく観察し、ふんいきが悪くなってきたら、その2頭を群れから分ける。
 つかまえるとき、松浦さん自身がけがをしないんだろうか。手袋は? 「とっさなので手袋なしです。こつがあるんです」
 何頭かがかたまっている。きょうは寒いからですか? 「わたしたちはミーアダンゴとよんでいますが、実は夏の方がダンゴになっていることが多い。『暑くないの』って言いたくなりますが、それも自然なすがたです」
 目がすごくいい。「高い上空を飛ぶ飛行機や猛禽(もうきん)類もちゃんと見ています」。知らないことがいっぱいだ。「おく深い魅力があまり知られていない生きものだと思います」(文・写真、佐々木央)=2018年3月配信

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