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(507) 大切な役目を持って来た タスマニアデビル 

2019.8.31 0:00
タスマニアデビルがこっちをみる。デビルという感じはしない
タスマニアデビルがこっちをみる。デビルという感じはしない

 

 「デビル」は英語で悪魔のこと。名前にデビルがつくなんて、どんな生きものかと思って、東京・多摩動物公園に行った。
 子犬ぐらいの動物が運動場を歩きまわっている。体全体は黒く、ところどころ白がまじる。
 オーストラリア大陸の南東の島、タスマニアだけにいるタスマニアデビル。でも担当の永田典子(のりこ)さんによると、もともとは大陸にもいた。「大陸では人間が持ちこんだイヌが野生化したせいで絶滅したと考えられています」
 なぜデビルなんですか? 「黒いっていうのと、主に動物の死がいを食べたりするので、そのようすからデビルの名がついたと言われています」
 野生のデビルは夕ぐれ時から活動を始める。「一晩に16~17キロも走りまわって、えさをさがすそうです」。スタミナ抜群。鼻がとても良くて、2キロぐらい先のえさのにおいも分かるらしい。
 多摩にはオス2頭とメス1頭がいる。日本で会えるのはここだけ。でも、珍しいからやって来たわけじゃない。
 「害獣として人間に殺された時期があったり、顔に腫瘍(しゅよう)ができる病気がはやったりして、タスマニアでも絶滅が心配されていて、守ったり、ふやしたりする取り組みが行われています」
 そういうことを日本の人にも分かってもらう。大切な役目を持って、ここに来たんだ。(文・写真、佐々木央)=2018年2月配信

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