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【3860】黒牛 純米 雄町100% 瓶燗急冷 29BY(くろうし)【和歌山県】

2019.7.11 15:58
和歌山県海南市 名手酒造店
和歌山県海南市 名手酒造店

【B居酒屋にて 全6回の①】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため、常に飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 今回、最初に選んだのは「黒牛 純米 雄町100% 瓶燗急冷 29BY」だった。「黒牛」は今回の酒を含め、当連載で4種類取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 香りは抑えられている。甘旨みがあるが、すっと消える。さっぱりした味わいで、キレが非常に良い。すこし遅れて酸が顔を出し、酒質はさらにさっぱりしたものになる。余韻は軽い苦み。ひとことで言えば、旨みと酸を感じる軽快感があるお酒だ。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分16.0%、日本酒度+4.5、酸度1.6、アミノ酸度0.7、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 雄町 精米歩合60%、製造年月2019.2」

 平成29(2017)酒造年度の酒で、製造年月が2019年2月。つまり、2017年7月から2018年6月までの間に醸した酒を瓶詰めし急速冷蔵。そのまま保管しおよそ1年たった2019年2月に出荷した酒、と読み取れる。製造年月は一般的には瓶詰めし出荷態勢を整えた状態をいうことが多いが、今回の場合は当てはまらない。

 表ラベルには、以下のように酒名「黒牛」の由来を説明している。「酒名は万葉集で詠まれた黒い牛の形をした岩が蔵の近くにあったことに因んでいます。また、漆器の街、黒江の町名由来でもあり、蔵所在の町内会名として残っております」

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