死早める措置の是非考える 

2019年07月02日
共同通信共同通信

 自分が死ぬタイミングを選ぶ権利はあるか。周囲は黙認や手助けをしていいのか。致死薬の処方や延命中止など、終末期にさしかかった患者の命を縮める措置の是非を考える「死ぬ権利はあるか」が出版された。著者は倫理学が専門の有馬斉・横浜市立大准教授。

 
 

 患者の自己決定や、苦痛から解放されることの重要さは無視できない。だが生命短縮が広く認められれば、生き続けたいのに死を選ばされる人が出かねない。命に備わっている価値を壊すことになるとの批判もある。

 国内外で交わされてきた膨大な議論の要点を紹介し、丁寧に検討する。著者も自分の立場を鮮明に語るのが特徴だ。春風社、4300円+税。

(共同通信 井口雄一郎)

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