メニュー 閉じる

新潟・山形で強い地震 被害・支援情報

2019.7.10 9:23 共同通信
 
屋根がブルーシートで覆われ、復旧作業が続く山形県鶴岡市の住宅地=25日午後
屋根がブルーシートで覆われ、復旧作業が続く山形県鶴岡市の住宅地=6月25日午後

 

 6月18日夜、新潟県で最大震度6強を観測する大きな地震が発生しました。各地の被害状況や支援情報をお届けします。

◇参加新聞社の情報はこちら

 新潟日報

 山形新聞

 

◇1人3千円の宿泊費補助(7/9)

 国土交通省は9日、6月に震度6強と6弱の地震を観測した新潟、山形両県の観光支援策として、宿泊者1人当たり3千円を割り引く宿泊費補助を発表した。今月19日から旅行会社などが該当商品を販売する方向で調整している。
 観光庁の本年度当初予算から約5300万円を充て、予算がなくなり次第終了する。両県のホテルや旅館などに泊まる旅行客が対象。割引商品に関する情報は今後、ホームページなどに掲載する。
 このほか瓦屋根が落下するなどの住宅被害に対しては、国が自治体に配分する「社会資本整備総合交付金」を活用し、補修や改修を支援する方針。

 

地震復旧に補正4億円 山形県(6/28)

 山形県は28日、県内で震度6弱を観測した地震被害からの復旧のため、約4億円を盛り込んだ補正予算案を発表した。屋根の修繕費用の補助や、港湾の復旧などを行う。
 地震発生前に県議会に提出した6月補正予算案に追加する形。補正総額は約21億円となる。
 屋根瓦の破損や落下が目立ったことから、40万円を上限に修繕費を補助するため、6千万円を計上。港湾に発生した段差などの修復費用として、約2億円を盛り込んだ。
 温泉が一時供給できなくなるなどの被害があった鶴岡市の観光地あつみ温泉への支援として、宿泊費を1人当たり3千円割り引くための費用5100万円も計上した。
 また鶴岡市議会は同日、県と連携して屋根瓦の修繕費を補助するための費用などを盛り込んだ約2億5千万円の補正予算を可決した。


◇地震被害の屋根瓦に補助金 新潟・村上市(6/28)

 18日に震度6強の地震を観測した新潟県村上市は28日、壊れた屋根瓦の修繕に対し工事費の2割分、最大で40万円の補助金を支給すると発表した。申請には罹災(りさい)証明書が必要で7月16日から約2カ月間、受け付ける。
 市によると、市の住宅リフォーム事業を活用し、支給額と対象を改正して対応。約300戸が対象となる見込みで、専決処分で7850万円を一般会計予算に計上した。
 市は「雨漏りなど緊急性が高い」として、対象を屋根瓦に限定。25万円以上の修繕費のうち2割を補助し、上限は罹災証明で「大規模半壊」と「半壊」は40万円、「一部損壊」は25万円とした。

 

地震の屋根被害修繕補助へ 山形(6/26)

 新潟、山形両県で震度6強と6弱を観測した18日の地震をめぐり、山形県と同県鶴岡市が、壊れた住宅の屋根の修繕費を補助することを決めたことが26日、市への取材で分かった。市の住宅リフォーム支援事業を一時休止し、補正予算を組むなどして財源を確保する。申請は7月1日から2、3カ月間受け付ける予定。
 鶴岡市が作成した案によると、屋根の損傷が一定以上と判定され、修復工事に80万円以上かかる住宅が対象。40万円を上限として費用の2割を、県と市が半分ずつ負担して補助する。申請には罹災証明書が必要で約300戸が対象となる見込み。

 

◇地震活動当分続くと気象庁(6/26)

 新潟県村上市で最大震度6強を観測した18日の地震について、気象庁は26日、震源付近の地震は減少傾向にあるものの平常時よりは多く、地震活動は当分続くとの見解を示した。揺れの強かった地域では家屋倒壊や土砂災害の危険が高く、復旧作業時には地震や雨に十分な注意を呼び掛けた。
 気象庁によると、18日午後10時22分の地震発生から26日午前8時までに震度1以上を観測した地震は36回あった。23~25日は2回で、時間の経過とともに減っている。
 また、今回の地震による津波の観測値を精査した結果、最大波は山形県鶴岡市の11センチだったことが分かった。また、秋田市と新潟市と石川県輪島市で8センチ、山形県酒田市と新潟県の粟島で5センチ、新潟県柏崎市と同県佐渡市で4センチだった。

 

◇地震被害の2市が合同本部(6/25)

 18日に震度6強に見舞われた新潟県村上市と震度6弱を観測した山形県鶴岡市は25日、災害対策合同本部を設置した。両市は屋根瓦の崩落など被害状況が類似しており、定期的に会議を開いて情報共有を進め、生活再建に向けて国や県に財政支援を要望する。
 両市は建物の被害が比較的小さく、住宅再建に公的支援が受けられる被災者生活再建支援法が適用されない見通しといい、鶴岡市側が設置を提案。村上市の高橋邦芳市長は同日、取材に「お互いが連携することで、一日も早く復旧する方策を講じていきたい」と話した。


◇サクランボ狩りにぎわいも 山形(6/25)

 山形県鶴岡市では震度6弱を観測した18日の地震の影響により、旬を迎えたサクランボ狩りのキャンセルが相次いだ。ただ、発生から1週間となる25日にはにぎわいを徐々に取り戻している施設も出てきた。
 鶴岡市の「佐久間利兵エ観光農園」では、地震直後の19日には100人以上からキャンセルの連絡があった。だが、地震発生から最初の週末となった22、23両日には県内外から約300人が訪れ、サクランボ狩りを楽しんだ。
 農園を経営する佐久間利兵衛さん(55)は「例年よりお客さんが多い。被害も無いのでぜひ訪れて」とアピールした。

瓦が崩れた屋根にブルーシートをかける男性=25日午前、新潟県村上市
瓦が崩れた屋根にブルーシートをかける男性=6月25日午前、新潟県村上市

 

◇通学路に危険ブロック塀 山形の小中学校(6/25)

 18日に震度6弱を観測した山形県鶴岡市の小中学校の通学路で、ブロック塀が倒壊したり、倒壊の恐れがあったりした所が計12カ所あったことが25日、市教育委員会への取材で分かった。児童らにけがは確認されていない。
 市教委が地震翌日の19日、市内の全37小中学校に対し、校舎や通学路に危険がないか点検を依頼し判明した。
 校舎には被害がなかったが、通学路で「ブロック塀の倒壊」が6件、「ブロック塀にひびや亀裂が入り、倒壊の恐れがある」も6件を確認。他にも「土蔵の石垣が崩れた」が1件、「地盤沈下や舗装道路の亀裂」などが9件あった。
 各学校は、通学路を変更して児童らを迂回させるなどの対応を取っているという。

 

◇「短周期」で家屋倒壊なく(6/24)

 新潟、山形両県で最大震度6強を観測した18日の地震について、東北大災害科学国際研究所は24日、仙台市で研究報告会を開いた。震度の割に家屋倒壊が出なかったのは、揺れが1往復するのにかかる時間が短い「短周期」の傾向が強かったためとの見方を示した。
 大野晋准教授(地震工学)によると、今回強く観測されたのは、小刻みに揺れる周期0.5秒以下の地震動。建物を倒すより、瓦の落下やブロック塀の倒壊などの被害を引き起こしやすい。
 ただ大野氏は、震源付近は山地で地盤が固いとのデータも紹介し「震度6強でも建物は大丈夫だとは思わず、耐震改修を進めてほしい」と訴えた。

 

◇地震被害、高校生がボランティア 山形(6/24)

 18日の地震で震度6弱を記録し、住宅の屋根瓦が落ちるなど被害が大きかった山形県鶴岡市の小岩川地区で24日、私立酒田南高(山形県酒田市)の女子生徒9人が、ボランティアで災害ごみの分別作業をした。
 9人は観光・地域創生専攻の1年生で、うち2人は鶴岡市在住。小岩川地区に近い温泉旅館で職場体験をした縁があり、ボランティアを希望する声が強かったという。
 仮置き場で、運ばれてきた屋根瓦からごみを丁寧に一つ一つ取り除くなどした。

地震で被害を受けた屋根瓦を撤去する人たち=22日午前、山形県鶴岡市小岩川地区
地震で被害を受けた屋根瓦を撤去する人たち=6月22日午前、山形県鶴岡市小岩川地区

 

◇地震でキリスト像破損、山形(6/23)

 18日の地震で震度6弱を記録した山形県鶴岡市にある国の重要文化財「鶴岡カトリック教会天主堂」で、イエス・キリストとフランシスコ・ザビエルの石こう像が祭壇から落下し、頭部と胴体が分断される被害に遭ったことが23日、教会への取材で分かった。教会は信者以外の市民にも親しまれ「寂しい」「早く直して」という声が寄せられているという。
 主任司祭の楊成源さん(45)によると、地震発生直後、天主堂内を調べると、高さ約3メートルの中央祭壇の最上段にあったキリスト像(高さ約90センチ)と中段にあったザビエル像(同約40センチ)が落ち、破損していた。


◇被災住民、自宅片付けに追われる(6/22)

 最大震度6強を観測した地震で被害を受けた山形、新潟両県は22日、初の週末を迎えた。屋根瓦が落ちるなどした地域では雨が降る中、住民が自宅の後片付けに追われた。
 山形県鶴岡市の小岩川地区は、被災した建物を調べる「応急危険度判定」の結果、「危険」とされた家屋が市内で最も多かった。住民がマスクや手袋を着け作業に当たった。地元の建設業者の男性約10人が屋根に上り、地震の影響でひび割れなどが生じた瓦を剥がす作業を進めた。
 新潟県村上市のJR府屋駅周辺では、崩れた瓦の応急処置として屋根にブルーシートが掛けられた住宅が目立った。

 

◇ボランティア受け入れなし 新潟・村上(6/21)

 18日に震度6強の地震を観測した新潟県村上市は21日、被害が比較的軽微で、住民からの要望もないことから、当面ボランティアを受け入れない方針を明らかにした。今後は地域の相談所などで被災者の支援を続け、要望があれば随時募集するとしている。
 市によると、ボランティアを申し出る問い合わせは県内外から多数寄せられているという。市社会福祉協議会の木村正夫総務課長は「支援の声はうれしい限りで感謝しているが、現時点では力を借りずに対応ができている」とコメントした。

 

◇地震の避難者ゼロに(6/21)

 新潟県で18日に最大震度6強を観測した地震で、総務省消防庁は21日、被害のあった山形、新潟県などの避難所が閉鎖されて全員が帰宅するなどし、避難者がゼロになったと発表した。
 山形県や同県鶴岡市によると、県内で最後まで避難所として利用されていた同市の温海温泉林業センターが20日夜、自主避難者ら36人が退去したため閉鎖された。同県では、19日時点で3千人以上が避難所に身を寄せた。
 新潟県村上市では、20日朝に最後の避難所を閉じた。19日時点で18カ所に600人以上が避難した。
 また、山形県内のけが人が21日午前10時時点で計23人となった。鶴岡市で新たに2人の負傷が確認された。

 

◇屋根瓦崩落、雨漏り懸念(6/21)

 18日深夜の地震で大きな揺れに襲われた山形、新潟両県では、これまでに200戸超の住宅で屋根瓦の崩落などの被害が確認された。梅雨に入り、住民らは雨漏りや家の傷みを懸念するが、工事業者の人手不足で修復作業は遅れている。被災者自らブルーシートで屋根を覆うなどの応急処置を強いられる例もある。
 震度6強を観測した新潟県村上市のJR府屋駅周辺は瓦ぶきの住宅が並ぶ。あちこちの屋根にはしごが掛けられ、業者がブルーシートをかぶせたり壊れた瓦を撤去したりしていた。
 山形県鶴岡市湯温海の60代女性は「業者が来ず、屋根にシートも張れていない」と途方に暮れる。

山形県鶴岡市の温海地区で、田んぼから木の枝を取り除く男性。後方の温海川沿いで土砂崩れがあり、せき止められた川からあふれた泥水が、流れ込んだ=20日午後
山形県鶴岡市の温海地区で、田んぼから木の枝を取り除く男性。後方の温海川沿いで土砂崩れがあり、せき止められた川からあふれた泥水が、流れ込んだ=6月20日午後

 

◇田んぼに泥、液状化も 山形で被害(6/20)

 新潟県で最大震度6強を観測した地震で山形、新潟両県は20日、田んぼなど農地の被害確認を進めた。山形県鶴岡市では、泥水が流入したり、液状化したりした箇所があり、収穫への影響を懸念する声も上がっている。一方、新潟県村上市は、水田の被害は確認されなかったと明らかにした。
 鶴岡市の温海地区では、温海川沿いで土砂崩れがあり、せき止められた川からあふれた泥水が、近くの田んぼの一部に流れ込んだ。
 別の地区では田んぼ1カ所で液状化があり、幅2メートル、長さ15メートルの盛り上がりができた。

 

◇クラゲ水族館来場呼び掛け(6/20)

 世界最多のクラゲの展示種類数を誇る山形県鶴岡市の市立加茂水族館(クラゲドリーム館)は、18日深夜の地震による設備の損傷を免れ通常営業しているが、小学校の遠足のキャンセルが相次ぐなど客足に影響が出ている。同館は「地震や津波の情報を確認の上、気を付けて来館してほしい」と呼び掛けている。
 鶴岡市で最大震度6弱を観測した地震で、同館も大きな揺れに襲われた。監視カメラには、アザラシが戸惑ったように右往左往し水の中に入っていく姿が写っていたという。クラゲの幼生が入った容器の水がこぼれたものの、動物や施設に被害はなかった。
 19日から通常通り開館しているが、来館者は普段の半分以下という。緊急時には職員が来館者を屋上に避難させるなどの備えをしている。奥泉和也館長は「復興のためにも、足を運んでほしい」と話している。

 

◇あつみ温泉の配管復旧(6/20)

 山形県有数の温泉として知られる鶴岡市の「あつみ温泉」では20日、地震の影響で破損した温泉を送る配管の修理が進み、一部施設に供給できるようになった。
 あつみ観光協会によると、20日に7施設に供給可能となり、21日に全11施設で復旧する予定。創業約300年の老舗「瀧の屋」では温泉が利用可能となった。

 

◇「笹川流れ」遊覧船再開(6/20)

 震度6強を観測した新潟県村上市で、地震後運航を停止していた、海岸の景勝地「笹川流れ」の遊覧船が20日、運航を再開した。
 船に被害はなかったが、安全確認のため運休していた。週末も、天候が良ければ通常通り営業する予定だ。

 

◇文化財被害10件を確認(6/20)

 文部科学省は20日、新潟県で最大震度6強を観測した地震により、山形、新潟両県の国指定文化財10件に被害が確認されたと発表した。いずれも損傷は小さく、人的被害につながった事例もないという。岩手、宮城、秋田、福島を含む計6県の状況を調べた。
 山形県の鶴岡市内が8件で、うち3件は重要文化財となっている明治期の建造物。「旧西田川郡役所」と「旧鶴岡警察署庁舎」では内壁の亀裂や展示物の落下が発生し、「鶴岡カトリック教会」は祭壇近くの窓ガラスにひびが入った。同県酒田市にあった回船問屋の繁栄ぶりを伝える史跡「旧鐙屋(きゅうあぶみや)」でも壁のひびや柱の割れなどが生じた。
 新潟県村上市にあり、名勝と天然記念物に指定されている海岸「笹川流(ささがわながれ)」では国道トンネル付近に落石があったが、斜面崩落や道路の陥没は確認されていない。

 

地震で倒壊した墓石=19日午後1時49分、新潟県村上市府屋地区
地震で倒壊した墓石=6月19日午後1時49分、新潟県村上市府屋地区

 

◇被災地、強い雨に注意(6/20)

 最大震度6強を観測した18日の地震で、大きな揺れに見舞われた山形県や新潟県では20日、上空の寒気や気圧の谷の影響により午後になって落雷や急に強い雨が降る恐れがある。地震で地盤がもろくなっており、引き続き土砂災害に警戒が必要だ。
 気象庁によると、今後1週間は雲が広がりやすい見通し。山形県では21~24日、新潟県では22、23日は雨が降ると予想されている。

 

◇羽越線、全線で再開へ(6/19)

 新潟県で18日に最大震度6強を観測した地震の影響で、JRの一部在来線は19日午後も運転見合わせが続いた。羽越線では、始発から見合わせていた鶴岡(山形)―酒田(同)間が午後3時50分ごろに再開したが、村上(新潟)―鶴岡間は終日、見合わせとなった。
 JR東日本は20日の始発から新津(新潟)―秋田(秋田)間の羽越線全線で運転を再開するとしている。羽越線では駅のホームの損傷やレールがゆがむ被害も出ており、山形県鶴岡市の小岩川駅は、再開後もホーム復旧工事のため、当面通過するという。
 見合わせが続いた陸羽西線の余目(山形)―古口(同)間は午後6時すぎに再開した。
 北海道・東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線は19日始発から平常通り運行し、目立った遅れなどは出ていない。

 

◇雨漏り対策シート提供 熊本県(6/19)

 山形県沖で起きた地震の被災地支援として、熊本県は19日、損壊した屋根の雨漏り対策用シートを新潟県村上市と山形県鶴岡市に送ると発表した。2016年の熊本地震ではシートの供給が追いつかなくなったことがあったといい、県は「応急補修に役立ててほしい」としている。
 県危機管理防災課によると、熊本地震後に備蓄していた10メートル四方のシートをそれぞれ150枚ずつ提供する。21日には両市に届く見込み。
 熊本市も19日、鶴岡市の要請で財務部長ら職員2人を派遣すると発表。20日から22日まで、罹災(りさい)証明書の発行など災害対応についてアドバイスするという。

 

◇震度6強、負傷者30人に(6/19)

 新潟県で18日に最大震度6強を観測した地震で、秋田県は19日、同県湯沢市の高校1年の女子生徒が自宅階段を踏み外し、足首骨折の重傷を負ったと明らかにした。山形県では鶴岡市の男性(55)が足首を捻挫したほか、酒田市でも1人がけがをしたことも新たに判明。負傷者は山形が19人、宮城5人、新潟4人、秋田と石川が各1人で5県計30人となった。湯沢市は震度4を観測していた。
 気象庁によると、山形県や新潟県などでは、気圧の谷や湿った空気の影響で雨が続いた。今後1週間ほどは震度6強程度の地震が起こる恐れがあり、同庁は雨や地震による土砂災害に警戒を呼び掛けた。震度6強を記録した新潟県村上市は市内の一部で、高齢者らに早めの避難を促す避難準備・高齢者等避難開始を出した。
 新潟県によると、村上市では民家46棟で屋根瓦や壁がはがれるなど一部損壊が確認された。損壊した住居の雨漏り対策用として、市の担当者がブルーシートを無料で配布した。村上市は19日、各地域の消防団と自治会を通じ、全住民の無事を確認したと明らかにした。

地震で屋根瓦などが被害を受けた住宅地=19日午前7時6分、山形県鶴岡市(共同通信社機から
地震で屋根瓦などが被害を受けた住宅地=6月19日午前7時6分、山形県鶴岡市(共同通信社機から)

 

◇負傷者山形17人、新潟4人(6/19)

 新潟県で18日深夜に最大震度6強を観測した地震で、山形県の負傷者が17人に上ったことが19日、分かった。宮城県でも4人がけがを負い、新潟県は10~70代の男女4人が重軽傷を負ったと発表した。石川県でも男性1人がけがをした。山形県では土砂崩れや液状化が確認された。東北電力によると山形、新潟両県内で最大9232世帯が停電したが、全て解消した。
 仙台市では90代女性が自宅で転倒。宮城県大崎市では80代女性2人が避難する際に転倒し、それぞれ肩を打撲したり頭部を切ったりした。栗原市では30代男性が左手を負傷した。
 新潟県では燕市で30代男性が転倒して右足を骨折、柏崎市で60代女性が車いすから転落するなど3人が軽傷だった。
 新潟県村上市では家屋40~50棟で屋根瓦が落ちる被害があった。「山北そらいろ保育園」では建物の基礎や柱にひびが入り、天井の一部がはがれ落ちた。19日は休園し、再開の見通しは立っていない。市立の小中学校も全て休校した。日本海沿いの国道345号に落石があり、一部区間が通行止めになった。
 国土交通省によると、村上市寝屋では崖崩れが起き、斜面から岩が転がり落ちた。けが人はなかった。
 山形県鶴岡市では、20~70代の男女10人が骨折などのけがを負った。市内4カ所で液状化が発生し、市道が陥没、隆起したり、駐車中の車がぬかるみにはまって動けなくなったりした。4カ所の漁港で岸壁に段差や亀裂が見つかった。市立大泉小では相撲場の屋根が倒壊、市立小中学校は19日は全て休校となった。「あつみ温泉」の源泉を旅館や共同浴場に送る配管が破損した。
 石川県七尾市では避難中の男性(89)が転倒し軽傷を負った。

 

◇村上市と鶴岡市は全て休校(6/19)

 文部科学省によると、新潟県で最大震度6強を観測した地震の影響で、同県村上市と山形県鶴岡市にある市立小中学校(計60校)は19日、全て休校となった。鶴岡市の小学校にある相撲場の屋根が倒壊するなど、施設被害も出ている。児童生徒らの人的被害は把握していない。
 文科省の午前6時時点の集計では、山形県酒田市でも市立小2校が休校となったほか、新潟県粟島浦村にある小中は、登校時間を遅らせる対応を取った。
 施設被害では、鶴岡市内の県立高校で敷地内の水道管が破裂し漏水が発生。市内にある総合体育館では天井に穴が開いたという。

 

◇新幹線、1万人に影響(6/19)

 JR東日本は19日、新潟県で18日夜に震度6強を観測した地震の影響で東北、上越、北陸の各新幹線で上下計38本が遅れ、計約1万500人に影響したと発表した。山形、秋田新幹線は計14本に運休や遅れが出て計約1650人に影響した。
 JR東によると、北海道・東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線は19日始発から平常通り運行。在来線は羽越線の村上(新潟県)―酒田(山形県)間で運転を見合わせ、新潟と秋田を結ぶ特急も運休した。このほか山形県内を走る陸羽西線の余目―古口間も運転を見合わせた。
 羽越線では、いずれも山形県内の小岩川、三瀬、東酒田の計3駅でホームが損傷。小岩川駅では電柱が傾く被害も出た。
 東北、上越、北陸の各新幹線は、地震のあった18日午後10時22分ごろから東京―八戸、東京―高崎間が停電し、約30分間運転を見合わせた。揺れの大きかった燕三条―新潟間は設備点検のため、見合わせが長引いた。

 新潟発越後湯沢行きの上越新幹線とき480号は新潟―燕三条間で止まり、18日午後11時すぎに速度を落として運転を再開。約1時間半遅れの19日午前0時40分ごろ、終点に到着した。
 航空各社によると、山形県の庄内空港などは、19日朝から通常通りの運用を予定し、欠航や遅れは生じないという。国土交通省によると、山形県内の高速道路が一部の区間で一時通行止めとなったが、19日朝までに解除された。

 

◇国交省が緊急派遣隊(6/19)

 国土交通省は19日、山形県沖の地震を受け、同省職員で構成する緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)を秋田、山形、新潟の各県庁や、震度6強を観測した新潟県村上市の市役所などに派遣したと発表した。
 気象庁の防災対応支援チーム(JETT)と合わせ、19日午前8時時点で33人が活動。ヘリコプターによる被災状況調査や、国と被災自治体の連絡などに当たっている。