メニュー 閉じる メニュー

【3785】田酒 純米大吟醸 斗壜取(でんしゅ)【青森県】

2019.4.23 22:17
青森県青森市 西田酒造店
青森県青森市 西田酒造店

 なじみのH居酒屋から「お酒を入れたので、テイスティングに来てください」と連絡が入った。わたくしは、酒質を1行で説明する「酒メニュー」を作ってあげている。お客さんが酒を選ぶとき、酒質が分かると選びやすいからだ。そのためにはまず飲まなければならない。

 今回入れたのは「田酒 純米大吟醸 斗壜取」だった。「田酒」は飲む機会が多く、今回の酒を含め、当連載ではこれまで22種類を取り上げている。数えたことはないが、たぶん、宮城県の「萩の鶴/日輪田」に次いで2番目に多いのではないか、とおもっている。

 今回の酒は見るからに高そうだ。これまで飲んだ22種類の中で、一番高そうだ。すこし、ビビリながら、店主と一緒に飲んでみる。

 酒蛙「フルーティー。果実香が広がる」

 店主「フルーティーですね。香りがあっという間になくなり、舌に甘みが残る。品がいい」

 酒蛙「うん、上品。甘旨みと酸のバランスが良い。まるみがある飲み口」

 店主「ひかえめな酸」

 酒蛙「中盤から辛い。余韻は辛み」

 店主「余韻の辛みがずーっと残る」

 酒蛙「うん、尾を引くね。このため、甘旨酸が厚く、非常にしっかりした味わいの酒になっている」

 店主「高価な酒であることが分かる。雑味が全く無いね」

 酒蛙「辛みに特徴がある。そして“田酒DNA”がしっかりと存在する。きちんと造った酒であることが分かる。さすが西田酒造店だ」

 蔵のホームページはこの酒を「鑑評会出品用の吊り下げ雫酒。華やかな吟醸香と、上品な味わいが特徴」と紹介している。

 瓶のラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合40%、製造年月2017.11」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だが、蔵のホームページでは以下のように開示している。「原料米 山田錦、精米歩合40%、日本酒度±0、酸度1.4、アルコール度数16.5度」

 酒名「田酒」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「『田』はもちろん、酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。『日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい』という一念で、昭和45年に昔ながらの完全な手造りによる純米酒の醸造に着手。その後、商品化までに3ヶ年を費やし、発売は昭和49101日でした」

 ラベルの「田酒」の字は、竹内俊吉・元青森県知事の筆による。

関連記事 一覧へ