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【3687】六方 純米吟醸 生原酒(ろっぽう)【滋賀県】

2019.1.8 22:00
滋賀県東近江市 喜多酒造
滋賀県東近江市 喜多酒造

【B居酒屋にて 全4回の②】

 同業他社のTUから「一緒に飲みましょう」と誘われ、B居酒屋で“さし”で清酒を数種類飲んだ。そのわずか3日後、今度は酒友のF、Y、Hと4人で同じB居酒屋で飲んだ。この4人の会は、2カ月に1回、このB居酒屋で飲むことが決まっているのだ。当然のことながら、この2回の飲み会で、酒がかなり重複した。

 4人会のトップバッターとして店主が持ってきたのは「六方 純米吟醸 生原酒」だった。「ろっぽう? 知らないなあ」とみんなが首をかしげたら、すかさず店主が「喜楽長の蔵のお酒です」。「喜楽長」はけっこう飲む機会が多い酒で、これまで7種類を当連載で取り上げている。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「甘い」

   F 「いいっすね。甘いけど、ベタベタした甘さじゃない」

 酒蛙「フルーティー」

 Y 「甘いわけだ。酒度が−1.5ですっ!」

 酒蛙「やっぱり甘口酒だったね」

 F 「この香り、何に例えればいいんだろう」

 酒蛙「甘いけどキレが良い。甘みと旨みが良く出ており、中盤から酸が顔を出してくる。そして余韻は軽い苦み。飲んでいれば、だんだん苦みが強くなっていく。けっこう力強い味わいの酒だ」

 F 「果物のナシの香りか?」

 酒蛙「うん、ナシっぽいね」

 Y 「柑橘系の香りじゃないね」

 酒蛙「そうそう」

 F 「いいお酒だが、香りの表現が難しい」

 H 「メロンっぽい。甘みがすごい。とろりとした甘さ。おいしい甘さ」

 酒蛙「メロンとナシを合わせたような香りだ」

 H 「おいしい」

 Y 「女性に喜ばれる酒だ。甘口だけど、口にまとわりつかないのがいいね」

 H 「かなり甘いが、飲みやすい酒だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「しぼったままのフレッシュな香りと奥行きのある味わいをお楽しみ下さい」と紹介している。

 裏ラベルの表示は「原料米 滋賀県産『吟吹雪』100%使用、精米歩合55%、原材料名 米・米麹、アルコール度数17度、日本酒度−1.5、酸度1.5、製造年月H30.4」。

「吟吹雪」は滋賀県農業試験場が1984年、母「山田錦」と父「玉栄」を交配、育成と選抜を繰り返し開発。1999年に品種登録された酒造好適米だ。

 裏ラベルには「発売元:樽囲い『六方の会』酒のさかえや(滋賀県近江八幡市)、製造元:喜多酒造」と書かれている。

「酒のさかえや」のサイトを見ると「六方」についての説明が掲載されているので、以下に転載する。

     ◇

「六方」とは・・・

 「六方」とは、東西南北及び天地の空間すべてを表現する言葉として、「米を作る人」「酒を造る人」「酒を流通する人」「酒を説明し販売する人」「飲食業として酒をサービスする人」そして、「エンドユーザーとして飲酒する人」の「六者」が関わり、ひとつの世界観を作り上げていくことを理想とし、命名されました。原料米には酒造好適米 山田錦と玉栄を交配した滋賀県産の「吟吹雪」を100%使用。最新式の精米機で丁寧な自家精米を行います。精米歩合は55%。金沢酵母、明利酵母(蔵内保存株)による総米1000kg仕込みのツインブリュー原酒をアサンブラージュして香味を決定します。

「六方」が他の酒と違うところ

 「六方」は蔵元からの一方的な発信の酒ではなく、お客様の声をダイレクトに反映できるよう、酒質決定の際には蔵元、杜氏と取扱店が同じテーブルにつき、意見を交わしながらアサンブラージュし、酒質を決定していく事を大切にしております。そのことにより、生産者とお客様の思いが双方向にクロスする点が最大の特徴です。お客様と一緒につくりあげていく酒。それが「六方」です。

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 この蔵のメーン銘柄「喜楽長」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。「『喜楽長』という銘柄は、お客様に喜び、楽しく、酒を飲みながら、長生きをしていただけるようにと、念じつつ名づけたとのことであります」

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