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(497)打たせ湯を楽しむよう ヒジリガメ 

2019.1.3 12:53
温水を甲羅で受け止めて気持ちよさそうなヒジリガメ
温水を甲羅で受け止めて気持ちよさそうなヒジリガメ

 

 静岡県東伊豆町の「熱川バナナワニ園」で見られるのはバナナやワニだけじゃない。「本園ワニ園」の中には、熱帯魚がいる建物もあって、そのすみにカメがいた。

 甲羅が黒っぽく、頭や足は、白とクリーム、灰色がまじったような色。全部で3頭、甲羅の長さは20センチぐらいありそうだ。

 園の神山浩子(かみやま・ひろこ)さんによると、ヒジリガメと言い、もともとはカンボジアやタイ、ベトナム、ラオスの生きものだ。「バナナワニ園には27~28年前に来たそうです」と神山さん。ということは30歳ぐらいだろうか。

 ヒジリを漢字で書くと「聖」。「尊い」とか「汚れがない」という意味がある。「カメが尊い」ってどういうことですか?

 「現地ではよく寺院の池に放して飼われているそうです」。寺院は神聖な場所だから、この名になったんだ。

 見ていると、1頭がずっと水の落ちるパイプの下にいて、こうらで水を受け止めている。「打たせ湯のようでしょう。とても気持ちよさそうで、かわいい」と神山さん。

 打たせ湯はこの1頭がひとりじめですか? 「これはたまたまで、ひとりじめはしません」

 流れている水は温泉の熱であたためている。熱帯のヒジリガメにとっては、ほんとに気持ちいいんだろうな。(文・写真、佐々木央)=2017年12月配信

 

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