アジア将棋支部対抗戦in香港

2016年10月28日
共同通信共同通信
女流二段 北尾まどか
大会会場となった伊藤忠商事の会議室
大会会場となった伊藤忠商事の会議室

 9月は香港へ行ってきました。「アジア将棋支部対抗戦」はその名の通り、アジア各地にある日本将棋連盟の支部が、3人1組のチームで対抗する団体戦です。東南アジア地区将棋大使である小林健二九段の呼び掛けによって毎年秋に集まることになり、第4回は香港での開催となりました。

 今回は香港、タイ、マレーシア、シンガポール、そして中国の支部が参加。日本から「将棋を世界に広める会」と私が主宰している「ねこまど将棋教室」も加わり、過去最大の総勢74人での将棋大会となりました。

 対局会場は、スポンサーとなっていただいた伊藤忠商事の会議室。所狭しと将棋盤が並べられ、9時から開会式、そしてトーナメント開始。メイン対局を3回戦、交流戦が1回、さらに指導対局まで1日に詰め込んだスケジュールで、ヨーロッパの大会と対照的でだいぶスピーディーな進行です。

 もともとは日本人メンバーが中心の会でしたが、回を重ねるごとに外国人の参加者が増えてきました。香港人の梁(リョウ)支部長は他国のプレーヤーとも親交が深く、上海からは3人の中国人チームが参加しました。

 そのうちの1人は、女流棋士を目指して昨年から研修会に所属している黄晟佳さん。上海は日本国外では最も将棋人口の多い地域であり、この8月に中国人だけの「龍将会支部」が19人で発足。黄さんはその副支部長も務めており、選手として対抗戦に参加することになりました。ほかにもシンガポール人の青年や、将棋を覚えて1年足らずの5歳の男の子が広州から来るなど、改めて将棋のグローバル化が進んでいることを実感しました。

 支部対抗戦の結果はバンコクチームの優勝。昨年、一昨年から続く3連覇で、安定した強さです。団体戦は個々の真剣勝負に加えて連帯感があり、チームとして競うのがよいところ。他の支部は、来年こそ、との思いを胸に仲間同士で腕を磨くことでしょう。

 トーナメント終了後は小林健二九段、高田尚平七段、私、そして外国人初の女流棋士資格を得たカロリーナ・ステチェンスカ3級と私が多面指しで指導対局を行いました。

 来年はマレーシア、またはシンガポールでの開催予定。さらに多くの国からの出場者が集まり、この大会がますます発展することを願っています。(北尾まどか)

アジア将棋支部対抗戦in香港
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