「死者が投票」トランプ氏が選挙不正主張 「うそ」とNYタイムズ、新たな対立の火種に

2017年01月27日
共同通信共同通信
ホワイトハウス内を歩くトランプ米大統領(中央)。右脇はスパイサー大統領報道官=22日、ホワイトハウス(ゲッティ=共同)
ホワイトハウス内を歩くトランプ米大統領(中央)。右脇はスパイサー大統領報道官=22日、ホワイトハウス(ゲッティ=共同)

 米首都ワシントンで20日行われた大統領就任式に参加した聴衆の数について約150万人としたものの、主要メディアから矛盾点を指摘され「代替的事実」と苦しい言い訳に追われたトランプ大統領陣営だが、今度は昨年の大統領選挙での不正投票を巡って論争を引き起こしている。外交面ではメキシコとの国境沿いの壁建設と同国との外交対立が注目されているが、「不正投票問題」は内政の主要トピックスとして米メディアを連日、にぎわせている。

 大統領選では各州に割り当てられた選挙人の獲得人数を争い昨年は、トランプ氏が選挙人の過半数の300人超を獲得して勝利したが、総得票数では、民主党のクリントン氏が280万票以上、上回った。これについてトランプ氏はこれまでもツイッターなどで「不正投票があった」と指摘、投票が公正に行われていれば、総得票数でもクリントン氏に勝っていたはずだと主張。

 23日のワシントンでの議会指導者との会合でも、こうした考えを繰り返し「300万~500万人の不法移民が不正に投票した」と強調。その後、ツイッターで「死者が有権者として登録されている」場合もあったとした上で「大規模調査」を行うよう関係部局に指示したと明らかにした。

 スパイサー大統領報道官はトランプ氏の主張は「人々からもたらされた調査と証拠に基づいている」と擁護したが、具体的な証明を求める記者らの質問には答えなかった。実際、トランプ陣営はこれまで不正があったことについて何の証拠も提出しておらず、選挙の専門家は米メディアに対し「それほど大規模な不正があれば、州レベルで大問題になっているはずだし、肝心の与党共和党側からも何のクレームもない」として、大規模不正は全くあり得ない話と一蹴。実際に23日の会合後、一部共和党議員はトランプ氏に「自制」を求める書簡を発表するなど、与党側からも疑問の声が上がっている。

 同問題は、主要紙ニューヨーク・タイムズが「うそを繰り返している」と大統領をうそつき呼ばわりする記事を掲載するなど米メディアとの新たな対立の火種となっている。CNNテレビは大統領選挙に勝利したにもかかわらず、根拠のない主張を繰り返す理由について「人生のどのような局面でも、完全な勝利をやってのけることはできない」ことを受け入れられない同氏の性格にあると分析した。 (47NEWS編集部 太田清)

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