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【1】土佐鶴 本醸辛口(とさつる)【高知】

2010.1.10 11:11
高知県安芸郡安田町 土佐鶴酒造
高知県安芸郡安田町 土佐鶴酒造

 毎日のように酒を飲んでいる。家で飲まないときは外で、外で飲まないときは家で飲んでいる。家で飲むときは、飲み飽きしない酒を選択する。なにしろ毎日だから、飲み飽きする酒は晩酌酒に使えない。

 飲み飽きしない酒。そこに行き着くまでが長かった。自宅では、居酒屋で気に入った酒や、雑誌などで評判の高い酒を買ったり、酒屋から勧められたものを飲んだりした。また、元来、濃い酒が好きなため、そのような酒ばかり家で飲んできた。

 

 しかし、長年飲んでいると、濃い酒は自宅で飲んでいると飽きることが分かってきた。さらに各地の銘酒は注文が面倒だ。

 必然的に、近所の酒屋で買えて、飲み飽きしない酒を選ぶようになった。こうして行き着いたのが「土佐鶴 本醸辛口」。ラベルにうたっている通り辛口だ。しかも、うまみと酸味のバランスが良く、癖が無い、芯(しん)のあるしっかりした酒。常温で良し、ぬる燗(かん)で良し。酸がある、やや辛口の酒が飲み飽きしないことが経験則で分かったのだ。

 室温(一升瓶を居間に置いているから酒は常に室温)から始めれば、2本目ぬる燗。別の日は、ぬる燗から始めて次は室温、というように変化をつけて楽しんでいる。毎日飲んでも飽きない。

 資源ごみに出すのを大儀がっていたら、部屋に土佐鶴の空き瓶がごっそりたまってしまった。

 酒名および蔵名「土佐鶴」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「今を去る千有余年の昔、土佐国司の任を終えた紀貫之は帰洛の途上、蒼海と松原に舞う鶴の一群を眺め、土佐への慕情たっぷりに一篇の歌を詠みました。

 『見渡せば 松のうれごと 棲む鶴は 千代のどちとぞ おもふべらなる』

 土佐鶴の酒銘はこの歌の吉兆鶴にちなみます。悠久の昔から続く雄大な土佐の自然。酒と夢をこよなく愛する土佐の人々。日本國土佐の風土は千年の時を超え、今もしっかりと息づいています。土佐鶴は一献の酒に平安のロマンをたたえ、時代を超えて『人の心』を打ち続けたいと願っています」

(了)