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【898】いづみ橋 神力 無濾過辛口純米 山廃(いづみばし)【神奈川】

2012.9.24 22:18
神奈川県海老名市 泉橋酒造
神奈川県海老名市 泉橋酒造

【H居酒屋にて 全2回の①】

 例の如く例によって、会社から帰宅したあと、着替えて、ふらりとH居酒屋へ歩いて行く。友人は「なにもわざわざ外へ飲みに行く必要がないじゃないか。家の飲んだ方が安上がりだ」といつも言う。もっともなことだが、非日常的な居酒屋に身を置くのは気持ちいいし、店主や客と酒談義に花を咲かせるのもまた楽しいものだ。ま、哲学の違いだから、どちらが正しいということはない。

 店の冷蔵庫を見てみたが、およそ30種類全部飲んでいる。さて、何を飲もうか、とおもっていたら、店主が、「せんだって、飲み会をやりまして、残った酒があるんですよ」と言って、「いづみ橋」と「山本」を出してきた。よし、この2本を飲もうではないか。まず、「いづみ橋」から。

 店主「熟成感がありますね。ずいぶん酸っぱい」

 酒蛙「うん、酸がいる。辛口だけど旨みがある。若干、熟成感がある。表現不能な、独特の風味。しっかりした味。やや骨太で芯の通った酒、というイメージだ。燗にしたら良さそうだ。+13だとドライ感が強く、かなりの辛口に感じる数値だが、飲んでみると+13ほどには感じない。あまりドライ感もない。たぶん、旨みが出ているからだろう」

 これは旨い酒だった。近年、超辛口をうたい文句とした、酒度がやたらに高い酒を目にする。そのような酒は、旨みがほとんど感じられず、めちゃくちゃドライなタッチの場合がある。そうなると、酒というよりは焼酎的な味になり、わたくしは、その路線にはどうも与したくない(あくまでもわたくし個人の考え)。今回の「いづみ橋」は、辛口ではあるものの、旨みがあるためか、いたずらにドライにならず、うるおいのある飲み口なのがうれしかった。

 裏ラベルには「使用米 神奈川県座間市産 神力(しんりき)」と明示されている。精米歩合は65%。そして日本酒度は+13。

 また、裏ラベルには「『酒造りは米作りから』のもと、地元農家と蔵元が一体となり醸し出す栽培醸造蔵・いづみ橋の辛口純米酒です。使用した酒米『神力』は、明治時代に広く栽培された有名な品種を今に復活させ、辛口の純米酒に仕上げました。お燗酒でもお楽しみ下さい」

 「亀の尾」同様、明治時代に広く栽培された「神力」の復活。酒飲みにとってはうれしい限りだ。