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【968】岩木正宗 七郎兵衛 純米大吟醸 美山錦 無濾過生原酒(いわきまさむね、しちろうべえ)【青森】

2012.12.3 18:17
青森県北津軽郡板柳町 竹浪酒造店
青森県北津軽郡板柳町 竹浪酒造店

【水無月会月例会 全5回の⑤完】

 不特定少数の酒飲み人たちが月1回、Y居酒屋に集う「水無月会」。年齢、職業、フルネームも知らないまま足掛け4年、毎月開いてきた。唯一のルールは、わたくしたちが飲んだことがないお酒を女将が5種類ほど用意すること。

 今回は9人が参加。「酒一筋 純米大吟醸」「繁桝 大吟醸」「桜顔 夏越しにごり酒 雪の幻燈」「南部美人 大吟醸純米仕込み」と飲み進め、最後5番目にいただいたのは「岩木正宗 七郎兵衛 純米大吟醸 美山錦 無濾過生原酒」だった。

 実はわたくし、4-5年前、東京・銀座の居酒屋でたまたま「七郎兵衛」をいただいたことがある。が、はっきり言って、わたくしの口に合わなかった。まあ、そのときは「悦凱陣」や「小笹屋 竹鶴」など超個性的な酒をいただいた後に飲んだため、舌がそちらに慣れ、「七郎兵衛」をちゃんと味わえなかったんだろうなあ、とおもっていた。

 今回、「七郎兵衛」が出てきて、そのときのことがすぐ思い出された。かなりビビり、警戒しながらいただいてみる。まずは冷酒で。

 ん?ん?旨いではないか。厚みがある。濃い。重量級。甘旨酸っぱい。味が深い濃醇酸味酒。古本屋的風味・香りがすごい。この風味は熟成感なのか否か。

 このように分厚い酒は、燗にすると映える傾向にある。で、店主にぬる燗をつけてもらう。40℃ジャスト。

 おっ、辛みと酸味が出てくる。冷酒のときは濃くて重かったが、燗にするとそれよりやや軽くなる。メリハリがあっておいしい。これはいいではないか。冷酒もいいけど燗もいい。

 わたくしが以前飲んだ「七郎兵衛」は、純米大吟醸無濾過生原酒とは違うクラスの「七郎兵衛」だったんだろうな、と今にしておもう。当時は、それを知らずに「七郎兵衛」は口に合わない、と決め付けてしまった。「七郎兵衛」に悪いことをしてしまった。ごめん。

 使用米は美山錦100%。精米歩合は45%。ラベルに「創業 正保年間(1644~)」と書かれている。かなりの老舗である。