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【1636】御代栄 姫なかせ 淡麗うまくち(みよさかえ ひめなかせ)【滋賀】

2014.7.3 21:57
滋賀県湖南市 北島酒造
滋賀県湖南市 北島酒造

【水無月会月例会 全7回の②】

 苗字は分かるが名前は不明、職業・年齢にいたってはまったく不明という不特定少数の酒飲み人が月に1回、Y居酒屋に集う水無月会。足掛け6年、毎月欠かさず開いている。今回は7人が集まった。

 会長のヨネちゃんが「北雪 純米大吟醸 越淡麗100%」に続いて選んだお酒は「御代栄 姫なかせ 淡麗うまくち」だった。この酒名に、みんな激しく反応。「『姫なかせ』なんて、いったい、どういう思考で名付けたんだあ???」「会議を開いて決めたんだろうか???」「ふつうは、ありえない名だ」など、宴会の場は、疑問符だらけモードに包まれる。さて、冷酒でいただいてみる。

 ヨネちゃん「ん? ちょっと熟成感がいるぞ」

 酒蛙「ほんのすこし熟成感がいるね。甘みがあるが、旨みと酸と辛みがすくない、やさしいけど不思議な味わい。ラベルに書いている『淡麗うまくち』そのもののお酒だ。『淡麗うまくち』とはよくいったもんだ。そのものずばりをいいあらわしている」

 ヨネちゃん「この酒のクラスは何なんだろう??? ラベルに書いていないよ」

 酒蛙「醸造アルコールを使っているから、普通酒か本醸造か吟醸のどれかだね。精米歩合も書いていないから、見当がつかない。でも、普通酒で、こんな凝ったラベルは付けないよね(笑)」

 ヨネちゃん「そりゃ、そうだ」

 女性Nさん「味がずーっと残る」

 酒蛙「おだやかな酒質であることには間違いない」

 男性Mさん「なぜ『姫なかせ』という名を付けたんだろう??? ちょっと信じられない」

 女性Sさん「インパクトのある酒名です」

 女性Kさん「『姫なかせ』というけど、姫のあたし、この酒飲んで泣かなかったよ」

 全員「(大爆笑)」

 ラベルの原材料表示は「米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール」だけで、精米歩合も非開示。これだけなら、普通酒と疑われても仕方がない状況だ。

 ただ、ラベルに、以下の歌が書かれており、普通酒レベルではないことが分かる。

「天皇(すめろき)の 御代栄(みよさか)えむと 東(あづま)なる 陸奥山(みちのくやま)に 金(くがね)花咲く  大伴家持」

 理科系出身のわたくしには難しすぎる。この歌の意味は、蔵のホームページに書かれている。ホームページでは「御代桜商標名由来」と題し、以下のように説明している。

「商品名、「御代栄」(みよさかえ)は万葉集第十八巻、大伴家持の歌

天皇の 御代栄えむと 東なる 陸奥山に 黄金花咲く

(すめろきの みよさかえむと あづまなる みちのくやまに くかねはなさく-天皇の御代が栄えるしるしとして、東国の陸奥の山に黄金の花が咲いている)

にちなんでおります。 お客様も当社も御代に栄えますようにとの願いを込めて商標と致しました。今後とも御代栄えをご愛飲賜りますようよろしくお願い申し上げます。

万葉集18巻 4097

感宝元年(749年)5月12日越中の国守(くにのかみ)の館にて作る黄金の出土を御代に栄える予兆と見てこう詠んだ。

黄金花咲く → 黄金の出土を花が咲くように例えた。

天平21年4月14日に黄金が出土したのを起端として改元した」

 「御代栄」の由来は分かったが、「姫なかせ」の意味が分からない。静岡県の「おんな泣かせ」と同じ意味なのだろうか???