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【1828】初雪盃 純米 原酒 生酒 媛育(はつゆきはい)【愛媛】

2014.12.23 10:35
愛媛県伊予郡砥部町 協和酒造
愛媛県伊予郡砥部町 協和酒造

【H居酒屋にて 全2回の①】

 週末の午後、ちょっとした会合があり、“昼酒”をやった。ほろ酔い気分が抜けかけた夕方、こんどは晩酌のため、なじみのH居酒屋へ。酒を飲まない人からすれば、アホみたいな行動に見えるかもしれないが、酒飲み人的にはまったく自然な流れなのだ。

 H居酒屋では、ホワイトボードにフェルトペンで書かれている酒メニューの上から順番に飲んでいくことにしているから、今回は「初雪盃 純米 原酒 生酒 媛育」を飲む番だ。カウンターの定位置(奥から2席目)に座り、店主を相手にまずは冷酒で。

 店主「ちょっと濃いが、甘くて酸っぱくて、キレが良い」

 酒蛙「酸が立ち、コメの旨みたっぷり。麹の風味がたっぷり」

 店主「ラベルによると酒度は-7だけど、数値ほどには甘さはないような気がする」

 酒蛙「そうだね。甘旨酸っぱい。濃醇。いいね」

 店主「好きだなあ。旨いなあ」

 酒蛙「麹っぽいのがいいなあ」

 店主「すごく麹の風味がある。非常に旨い」

 酒蛙「うん、いいなあ。ストライクど真ん中だよ。ふくよかで味が厚い。旨っ!」

 店主「旨っ!」

 酒蛙「香りは抑え気味」

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。これまでの経験からすると、このような酒質のお酒は、酸がさらに立ち、味も目いっぱい膨らみ、抜群の燗上がりをみせる傾向にある。ぬる燗の温度はジャスト40℃。さて、いかに。

 酒蛙「あれ? やわらかくなった」

 店主「辛い」

 酒蛙「意外に酸が強くならないぞ。予想外だ」

 店主「コメくささが強調される」

 酒蛙「うん、そうだね。甘みが出てくる。くどくなった」

 店主「苦みを感じる。酸が薄くなった」

 酒蛙「軽くなり、キレが良くなった」

 店主「軽いことは軽いが…。俺は冷酒の方がいいなあ。味がはっきりしているから」

 酒蛙「うん、そうかも。冷酒の方がパンチあるからね。一般的には冷酒のときよりぬる燗の方が味が強くなる傾向にあるが、これは真逆だった。予想がまったく外れた。でも、ひとことで決めつけられないのが日本酒の世界。フトコロが深いよ、日本酒は」

 ラベルの表示によると、原料米は「媛育71号」100%使用、精米歩合は70%。「媛育71号」は愛媛県農林水産研究所農業研究部が1999年、母「媛育50号(愛のゆめ)」と父「関東202号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、2009年から種もみの配布を開始された。

 ところで、店主に「なぜ『初雪盃』を入れたの?」と聞いたら、答えていわく「蛙さんが、未飲蔵酒を探して飲んでいるっていうので協力しよう、とおもい」。ううう、ありがたい。持つべきはなみじの居酒屋の良き店主だ。

 「初雪盃」という酒名に反応した。なぜ、愛媛県で「雪」なのだ?と。これは以前から漠然と胸に抱いてきた疑問。かつて「雪雀」「雪娘」を飲んだときから、なぜ、愛媛県で「雪」なのだ?とおもい続けてきたが、今回、さらに「初雪盃」。「雪」が3つも並ぶと、愛媛県と「雪」の間に、ナニガシカの関係があるのではないか、とのおもいがさらに強くなる。