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【2172】横山五十 純米大吟醸 山田錦(よこやまごじゅう)【長崎】

2015.10.23 22:32
長崎県壱岐市 重家酒造
長崎県壱岐市 重家酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の④】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。フルメンバー6人のうち、今回はBが仕事のため欠場したため、5人での研究会となった。

 店主が「望 純米吟醸 生原酒」「廣喜 純米吟醸 あらえびす」「福来 純米大吟醸 吟ぎんが」に続いて4番目に持ってきたのが「横山五十 純米大吟醸 山田錦」だった。

 このお酒を持ってくるとき、店主が「長崎県壱岐島のお酒です。復活蔵です」と言ったので、すぐにピンときた。「確蔵 特別純米 Our Spirit 僕らの想い」(当連載【1587】で紹介済み)と同じ蔵のお酒だったのだ。いただいてみる。

 酒蛙「おっ、俺の好きなセメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)的フルーティーがきた」

 F 「メロン香がきた」

 Y 「バナナ香がきた」

 酒蛙「メロン香もリンゴ香もきているが、メロン香が一番強い」

 Y 「やっぱ、山田錦由来の芳香だな」

 F 「ブドウのマスカット香が鼻に抜ける」

 Y 「マスカットって何だ? 俺知らない」

 みんな「ぎゃははは(爆笑)」

 酒蛙「酒質はさらりとした感じでキレが良い」

 F 「酒質なんかどうでもよい、とおもわせるほど、香りがすばらしい」

 酒蛙「じっくり味わうと甘みもある。酸はすくないけど、ちゃんとある。甘酸っぱさを軽く感じる」

 香りが非常に印象的なお酒だった。上品な華やかさに驚いた。「酵母は、9号酵母系っぽいな」とわたくしが店主に聞いたら、店主も「はい、そうだとおもいます」。じっさいはどうなんだろう。

 ラベルによると、使用米は「山田錦」100%で、精米歩合は50%。酒名「横山五十」は、蔵元さんの姓が「横山」で、精米歩合が50%なので「五十」だ。

 店主が「長崎県壱岐島のお酒です。復活蔵です」と言ったのを前述したが、当連載【1587】でもその経緯について紹介している。それはなじみのH居酒屋に酒の納入した酒屋さんのちらしをもとに2014年5月21日に書いたもの。以下に転載する。

「(前略)重家酒造さんは平成2年まで日本酒を造っていましたが、杜氏の高齢化等によりやむなく日本酒造りを休止していました。しかし、昨年、平成25年に『23年ぶりに日本酒を造りたい! そして近い将来、壱岐島で日本酒蔵を復活させたい!』という強い想いで復活! 佐賀県にある日本酒蔵に修行を兼ねて、重家酒造の横山太三さんが約2ケ月間蔵に泊まり込みで酒造りをしました(後略)」

 以上のことを分かりやすく説明すると、以下のようになる。重家酒造は焼酎と日本酒を造っていたが平成3年から日本酒造りを休止、焼酎専門蔵として経営してきた。しかし、蔵元さんの息子さんたちが「どうしても壱岐島で日本酒蔵を復活させたい」と23年ぶりに日本酒づくりの再開を決意した。とはいっても、現状の重家酒造ではすぐには日本酒を造れないので、横山太三さんが佐賀県の日本酒蔵のタンクを借りて、2カ月間住み込みで酒を造った。将来は、壱岐島の重家酒造で日本酒蔵を再開したい、という意欲に燃えている。以上が、おおよその内容である。その後、山口県の蔵に泊まり込んで醸している、という。