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【2374】函館奉行 純米吟醸(はこだてぶぎょう)【北海道】

2016.4.4 0:01
兵庫県伊丹市 小西酒造富士山蔵
兵庫県伊丹市 小西酒造富士山蔵

【函館の酒 全2回の①】

 北海道新幹線が3月26日に開業すれば、観光地・函館は大変なにぎわいになるに違いない、と考え、北海道新幹線開業前の函館をたずねた。

 函館市内の飲食店はビール、ビール、ビール。そうだった、北海道は、サッポロビールの本拠地だったのだ。わたくしとしては、清酒を買い求めたかったが、酒屋さんがなかなか見つからない。ということで、JR函館駅のお土産売り場をのぞいてみた。

「国稀」「男山」「千歳鶴」「大雪乃蔵」など、すでに飲んだことがあるおなじみの酒に混じって、見慣れない酒が2本あったので、即購入。そのうちの1本が「函館奉行 純米吟醸」。醸造元名を見たら、「白雪」で知られる兵庫県伊丹市の小西酒造。おそらくは、観光客にターゲットを当てて商品開発したお酒なんだろうなあ、とおもいながら、自宅の晩酌酒としていただいてみる。まずは冷酒で。

 開栓しグラスに注いだら、吟醸香が鼻腔をくすぐる。含み香も華やか。この香りが出過ぎていると感じるか、適度と感じるかは、好みの問題。旨みは適度、酸が中盤から出てくる。キレが良い。余韻は苦・旨・酸・渋が一体となっているが、中でも苦・渋が前に出てくる。甘みと辛みが抑えられ、突出した要素がなく、実に飲みやすい。ひとことでいえば、華やかで、すっきりしたタッチのお酒。

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。自分で湯煎、温度はちょうど40℃。

 吟醸香は変わらず華やか。甘みと旨みが前に出てくる。中盤から余韻にかけては辛みと甘み。冷酒のときにあまり出て来なかった甘みと辛みが出てきた。余韻は苦みと酸。最初から最後まで、酸がずっと底流にある。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「函館市内で栽培された北海道を代表する酒造好適米『吟風(ぎんぷう)』を全量使用しました。丁寧に醸した香りの高い、すっきりとした後口の純米吟醸です」。精米歩合は55%。また裏ラベルでは、お酒の特徴として、甘辛度は「やや辛口」、濃淡度は「中位」としている。

 さて、なぜ「函館奉行」が誕生したのだろうか。ネットで調べてみた。2つのサイトが、「函館奉行」について触れていた。

 まず、「FMいるか」のサイトは、「一般財団法人北海道市区品開発流通地興が企画し、酒造メーカー、卸問屋、生産者、高等教育機関等、各種機関が協力。清酒『白雪』でおなじみの兵庫県小西酒造が醸造元となり、美味しいお酒が出来上がりました」と紹介。

 また、「函館市公式観光情報はこぶら」のサイトは、以下のように述べている。

「函館のおいしい食材とともに味わう函館産のお酒があれば......。かねてから要望が高かった函館産米の日本酒が2014年1月に満を持しての発売となり、函館のおみやげとして人気を集めています。

その名も、純米吟醸酒『函館奉行』。米は、近年高い評価を受けている酒造好適米『吟風』を函館市亀尾地区で作付け・収穫。酒造メーカーは、名酒『白雪』でもおなじみ、 兵庫県の伊丹で1550年創業の老舗『小西酒造』に依頼しました。商品開発に携わったイチマス(市電『湯の川温泉』電停前の酒店)の稲船さんによれば、『函館の海の幸と相性のいい、やや辛口でまろやかな味わいを目指した』とのこと。ラベルと外箱には函館の観光名所『五稜郭タワー』『トラピスチヌ修道院』『赤レンガ倉』の画像を採用し、函館のお酒であることが一目でわかるデザインも喜ばれているそうです」

 函館土産の酒が必要だったが、函館には蔵が無いので、白雪の小西酒造に造ってもらった、という構図のようだ。

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