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【3614】モダン 仙禽 無垢 2018(むく)【栃木県】

2018.10.29 21:31
栃木県さくら市 せんきん
栃木県さくら市 せんきん

【M居酒屋にて 全6回の⑥完】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はSA、SI、Y、H、わたくしの、5人での例会となった。

「寿々兜 辛口純米」「春乃峰 光風霽月 純米吟醸」「近江龍門 特別純米」という、わたくしにとっての初蔵酒を3種類飲んだあと、「屋守 純米吟醸 無調整 仕込み21号」「聖 別誂 渡舟 GOTH 純米吟醸 中取り 生酒」と飲み進め、最後6番目に店主がを持ってきたのは「モダン 仙禽 無垢 2018」だった。

「仙禽」というと、いまトレンドとなっている甘旨酸っぱいお酒のパイオニア的存在。その存在は、まばゆい光彩を放っていたものだった。しかし、非常に落ち着き感のある、控えめな味わいの「クラシック仙禽シリーズ」で持ち駒を増やし、「モダン仙禽シリーズ」の「モダン仙禽 雄町」(当連載【3380】)も非常に大人しい飲み口とあっては、わたくし個人的には、「仙禽」のアイデンティティがよく分からなくなっていた。

 そんな折、「モダン仙禽シリーズ」が目の前に現れたものだから、「さて、このお酒はどうなんだろう?」と興味津々でいただいてみる。

 酒蛙「おおおっ、旨い!」
 Y 「今日の一等賞だ」
 みんな「そうだ、そうだ」
 酒蛙「酸がチャーミングで、まるで白ワインだ」
 SI「言われてみればワインですね」
 酒蛙「これは旨い。甘旨酸っぱくて、フルーティー&ジューシー。爽やかで、白ワイン的。ガスのピリ感がすこしある。酸がしっかりしているうえ非常にきれいで、余韻も酸。非常にレベルが高い。いやはや旨い。めちゃくちゃ旨い。俺がずっとイメージしていた『仙禽』がここにある! これぞ仙禽スタンダードだ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「ドメーヌ。仙禽はすべての原料米に対してドメーヌ化を行いました。蔵に流れる地下水(仕込み水)と同じ水脈上にある田圃だけに限定し、原料米を作付けします。仙禽にとって、その米は最良のマリアージュを約束します。
『無垢』とは金や銀など混じりけが無い事、素朴である事を意味します。仙禽において金や銀は『亀ノ尾』や『雄町』であり、素朴な定番は『無垢』であります。華やかな吟醸香、美しくスマートな酸、デリシャスな味わいをお楽しみください」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産)、精米歩合 麹米40% 掛米50%、アルコール分 16度(原酒)、仕様 無ろ過原酒・瓶囲い火入れ、製造年月日 2018.7」

 ものすごくこだわりをもって酒を造っていることはよく分かる。しかし、特定名称の区分を明らかにしていないのは、飲み手にとっては非常に残念だ。このスペックだと、ふつうは純米大吟醸のはずだが・・・。

 酒名・蔵名の「仙禽」の由来について、コトバンクは「酒名は、『鶴』を意味する古語で、長寿の鳥にあやかり命名」と説明している。ラベルの「仙禽」の文字は、鶴を模したものだ。

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