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【3465】赤武 AKABU 純米吟醸 愛山(あかぶ)【岩手県】

2018.7.6 22:14
岩手県盛岡市 赤武酒造復活蔵
岩手県盛岡市 赤武酒造復活蔵

【B居酒屋にて 全6回の③】

 会社から帰り、ふらりと近くのB居酒屋へ。2週間ほど前に訪れたとき、店長が「そろそろ、酒の入れ替えをしようかな」と言っていたのをおもいだし、暖簾をくぐったのだった。まだ飲んだことのない酒が数本入っており、冷蔵庫の中に鎮座していた。

「まんさくの花 巡米吟醸 愛山 28BY」「播州一献 純米吟醸 愛山 生酒 澱絡み」に続いていただいたのは「赤武 AKABU 純米吟醸 愛山」だった。店長は「『愛山』をそろえてみました」となかなかマニアックなことを言う。ならば、全部飲んでみようではないか! となんだか戦闘態勢モードだ。

 使用米の「愛山」は、兵庫県立明石農業改良実験所が1941年、母「愛船117」と父「山雄67」を交配。太平洋戦争を経て1949年に品種を固定した。母方の父は雄町系、父方は雄町と山田錦の子という、全身に山田錦と雄町の“血”がたっぷり入っている、酒米界のサラブレッド的出自を誇る。玄米が大粒で、山田錦と同等かそれ以上の、米粒の重さと、米糠割合の少なさのため、酒造効率が良く、酒造に非常に適している、という評価が高かった幻の品種。現在は、兵庫県のごく一部の生産者だけが栽培している。しかし、希少品種ゆえ近年、人気が高まりつつあり、「愛山」を使う蔵が急上昇中だ。

 蔵のホームページを見ると、同じデザインのラベルで「山田錦」「雄町」もある。つまり、「愛山」「山田錦」「雄町」を同じ条件で醸した、米違い飲み比べシリーズとおもわれる。

 いただいてみる。上立ち香はフルーティー。やわらか、ふくよか、やさしい飲み口。甘みと旨みがよく出ているが、甘みの方が勝る。酸、辛み、苦みは、出方を抑えているように感じた。。

 瓶の裏ラベルには罫線囲いで、以下の口上を載せている。

「若き杜氏『古舘龍之介』を中心に志ある社員が魂を込めて醸した清酒です。目指すものは、妥協せず仕込みひとつひとつを大切に日々進化する酒造り」

 また、裏ラベルでは、以下のようにこの酒を紹介している。

「兵庫県産『愛山』を原料米とし、情熱と愛情と根性で醸しました。フレッシュさを残しながらも、愛山らしい柔らかい味わいと香りが優しく口中に拡がります。これがAKABUの『愛山』です。ゆっくり楽しんでください」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分15度、一回火入」。

 裏ラベルに書かれている「製造場:赤武酒造復活蔵」が目を引く。

 これについてウィキペディアは、以下のように説明している。

「赤武酒造株式会社(あかぶしゅぞう)は、岩手県上閉伊郡大槌町にて清酒製造業を行う酒蔵である。 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による津波のため本社工場流失。平成25年より盛岡市に『盛岡復活蔵』を建設し酒造りを再開した」

 以前からの主銘柄は「浜娘」である。

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