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【3445】まんさくの花 純米吟醸 美郷 生原酒(みさと)【秋田県】

2018.6.20 23:38
秋田県横手市 日の丸醸造
秋田県横手市 日の丸醸造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑥完】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はSとFが仕事のため欠席、5人による月例会となった。

「白駒 純米 いまじょう」「百貴船 純米 万葉木の芽峠」「聖乃御代 純米吟醸 吟吹雪」「山法師 純米 爆雷 辛口 +28 弐拾八 生原酒」「正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 PREMIUM」と飲み進め、店主が最後6番目に持ってきたのは「まんさくの花 純米吟醸 美郷 生原酒」だった。

「まんさくの花」は、非常に飲む機会の多い酒で、今回の酒を含め、当連載で23種類も取り上げている。数えたことはないが、おそらくは、当連載で最も多く取り上げている銘柄だとおもう。しっかりした味わいの“外れ”が無い酒、という好感を持っている。

 今回の酒が登場したとき、みんな「なんだ、この絵文字みたいなのは!」とラベルの斬新さにびっくり仰天。多くの蔵元さんは、斬新ラベルを世に出しているが、その意味するところの説明をしていない。しかし、この蔵元さんは、瓶の裏ラベルで、ちゃんと説明をしている。それによると、上から「日の丸」(日の丸醸造を意味している)、「まんさくの花」(本当のマンサクの花はこんな感じ)、「水」を表現しているとのこと。さて、いただいてみる。

 酒蛙「おっ、香る! 吟醸香が立っている。やわらかな果実香」
 KI「今日一番、華やかなお酒だ」
 H 「ちょっと甘いかな」
 酒蛙「さわやかな甘みだ」
 T 「まろやか」
 酒蛙「きれいな旨みと酸味が出ている。全体的にもきれいな味わい。これは旨い。余韻はかわいい苦み。そしてキレが良い。飲み口に軽快感、味わいにシャープ感がある」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「このお酒は秋田県の『美郷錦』で醸しました。酒米界のスーパースター『山田錦』『美山錦』を両親に持ち、無限の可能性を秘めながらも、栽培が難しく希少米となってしまった酒米です。もっと多くの人にこのお米の良さを知ってもらいたい。その重いで一際目を引くデザインボトルを作りました。上から順に『日の丸』『まんさくの花』『水』をアイコニックに表現したものです。さあ、ようこそ、美郷錦の世界へ。
※『美郷』は春の生原酒と秋のひやおろしの年二回発売いたします」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「このお酒は秋田県の『美郷錦』という酒米で醸しました。酒米界のスーパーエリート『山田錦』『美山錦』を両親に持ち、平成14年秋田県に彗星のごとく登場するも、栽培の難しさから希少米となってしまった酒米です。
平成14年に秋田県に正式登録される以前から『美郷錦』に注目し、お酒造りにチャレンジしてきた当社にとって、『美郷錦』は特別な思い入れのある酒米です。希少米と評されることの多い酒米ですが、素晴らしいお酒を醸し出すこの美郷錦を、少しでも世に広められたらと思っております。口に含むとお米の甘みとフレッシュな酸味が膨らんだのち、すっと消えていきます。キレの良さが美郷錦の最大の特徴です」

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 秋田県産美郷錦100%、精米歩合50%、アルコール分16度、日本酒度+2.0、酸度1.5、仕込水 奥羽山脈栗駒山系伏流井戸水」。

 原料米「美郷錦」(みさとにしき)は秋田県農業試験場が1987年、母「山田錦」と父「美山錦」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1999年に命名、2002年に種苗法登録された酒造好適米。わたくしの個人的な印象ではあるが、「美郷錦」で醸したお酒は、軽快できれいなお酒ができる傾向にあるとおもう。

 蔵名・日の丸醸造の由来について、蔵のホームページは「元禄2年(1689)創業。蔵名の『日の丸』は秋田藩主佐竹公の紋処が『五本骨の扇に日の丸』だったことに由来し、明治40年商標登録済の日本で唯一無二の酒銘です」と説明している。

 また、酒名「まんさくの花」について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「昭和56年には、NHKの朝の連続TV小説『まんさくの花』が秋田県横手市で放映されたのを機に、新たな銘柄である『まんさくの花』が誕生。それまで主力商品だった『日の丸』の重みのある酒質とは異なり、『きれいで優しい酒質』を目指した当ブランドは、現在でもなお珍しい、ひらがなの墨文字をラベルに採用。先駆的で極めて斬新なラベルは、現在では日の丸醸造の代表銘柄として定着しています。まんさくの花は『挑戦』のお酒として、変わらぬおいしさを求める傍ら、多種多様な酒米や酵母の酒造りに挑戦し続けてきました。まんさくの花は日本酒の愉しさを追究するブランドとして、これからも様々な商品にチャレンジしていきます」

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