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【3387】山城屋 Standard class 純米大吟醸(やましろや)【新潟県】

2018.5.13 22:48
新潟県長岡市 越銘醸
新潟県長岡市 越銘醸

【Z料理店にて 全6回の②】

 夕方、ふらりと近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないだろう酒を用意してくれるから、月に1回は訪れ、その厚意に報いなければならない。店主としても、わたくしに餌を与え、定期的に訪れるように、との深慮遠謀。それが見え見えなのが楽しい。

 今回、最初に飲んだのは「Sasanami~ささなみ~春 純米大吟醸 生」。続いていただいたのは「山城屋 Standard class 純米大吟醸」だった。「山城屋」は以前、「山城屋 生酛 生詰」(当連載【3312】)をいただいたことがある。今回の酒はどうか。

 店主「すこし個性がある」
 酒蛙「淡麗で、酸があり、ほのかに漬物をおもわせる発酵的含み香がある。さっぱりしていて酸があるので、いくらでも飲める。まさに食中酒だ」
 店主「お酒を飲みなれている人には大歓迎のお酒なのではないか」
 酒蛙「軽快で酸があって、とてもいい。軽い旨みと酸とのバランスが良い。肩が凝らず、ゆるゆるとした気持ちで飲めるのがいい」

 瓶の裏ラベルには、以下の口上が掲載されている。

●生酛(きもと)造り
生酛とは天然の乳酸菌等の力を活用して造る伝統的な製法です。自然で素朴な旨みが瓶の中に詰まっております。
●未完成のお酒
お料理と共に召し上がっていただくことで完成するお酒です。お互いの味わいを高め合う素敵な食事になることを願っております。
●山城屋基準
山城屋は全て生酛造り・純米大吟醸・中取りを採用しております。

 裏ラべルの表示は「原材料 米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合50%」アルコール分14度(原酒)」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 この酒がアルコール分14度の原酒であることに驚いた。飲みやすさは、このアルコール分を低く設定していることにもあるのだろう。加水で14度に下げることは容易だが、原酒の低アルコールは技術的に難しい、といわれる。この蔵は技術力が高い、ということなのだろう。

 この蔵の銘柄は「越の鶴」「越の川」「壱醸」「山城屋」。

 銘柄「山城屋」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「蔵の裏山には、上杉謙信(長尾景虎)が初陣を飾った栃尾城があったことから、山に城で『山城屋』という屋号で代々お酒を醸して参りました。この山城屋ブランドは杜氏の浅野宏文を中心とした若手の蔵人で立ち上げた新しい銘柄です。ブランドコンセプトは『若手の挑戦』、酒のためと思うことは迷うことなく果敢に挑戦し、常に旨さに磨きをかけております。穏やかな香りと優しい甘みが心に染み渡る新潟県外限定の美酒です」

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