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【3195】ゆきの美人 純米吟醸 美郷錦(ゆきのびじん)【秋田県】

2017.12.22 21:07
秋田県秋田市 秋田醸造
秋田県秋田市 秋田醸造

【M居酒屋にて 全5回の⑤完】

 せんだって、M居酒屋で定例の飲み会があったとき、冷蔵庫の中に、飲んでみたい酒がいくつかあった。それを飲むため、M居酒屋の暖簾をくぐった。

「想天坊 大辛口」「龍力 特別純米 播州辛口」「賀茂金秀 特別純米 秋の便り」「富久長 ひやおろし 秋櫻 純米吟醸」と飲み進め、最後5番目に選んだのは「ゆきの美人 純米吟醸 美郷錦」だった。

「ゆきの美人」は、8年ほど前に初めて飲んだ「ゆきの美人 純米吟醸 無濾過生酒」(当連載【46】)の強烈なインパクトが忘れられない。重厚な濃醇酸味酒。一口で魂を奪われた。一緒に飲んだ仲間も感動。居酒屋の席から蔵に電話をして感動を伝えたものだった。

 以来、「ゆきの美人」は常に気になる存在であり続け、これまで当連載で8種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。

 甘旨酸っぱい。酸が立つ。しかし、濃醇ではなく、軽快感あり、さっぱり・すっきりした、やや辛口の酒質。とはいっても、やわらかな旨みがしっかりあり、味わい深い。辛口ではあるが、辛さをあまり感じない。バランスが非常に良い。おいしい。さわやかな酸が良い。余韻は軽い辛みと苦み。軽めで酸が立つので、飲み飽きしない。いつまでも飲めそうだ。肩が凝らずにずっと飲める酒だった。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 秋田県産 美郷錦100%使用、精米歩合55%」。「美郷錦」(みさとにしき)は秋田県農業試験場が1987年、母「山田錦」と父「美山錦」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1999年に命名、2002年に種苗法登録された酒造好適米。

 個人的な印象ではあるが、「美郷錦」で醸したお酒は、軽快できれいなお酒ができる傾向にあるとおもう。今回も、まさにそんな感じのお酒だった。わたくしが「ゆきの美人」に持っているイメージは、前述のように、インパクトがある濃醇で酸が立つお酒。今回の酒は、酸が立つ部分についてはイメージ通りだったが、シャープな辛口酒で、これまでのイメージとはかなり違うお酒だった。これも、使用米が「美郷錦」だったことによる結果ではないか、とおもっている。

 このあとわたくしは、近所にあるなじみのIスナックに転戦した。

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