北方領土「不法占拠」非難 大会声明、18年以来の復活

「北方領土返還要求全国大会」であいさつする岸田首相=7日午後、東京都千代田区
「北方領土返還要求全国大会」であいさつする岸田首相=7日午後、東京都千代田区
2023年02月07日
共同通信共同通信

 「北方領土の日」の7日、政府や関係団体は「北方領土返還要求全国大会」を都内で開いた。採択した大会アピールでは、北方四島について「77年前、ソ連によって不法占拠されたまま今日に至っていることは決して許されるものではない」と非難した。アピールに「不法占拠」の文言が復活したのは2018年大会以来。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの対抗姿勢を強めた形だ。

 大会に出席した岸田文雄首相は、北方領土の元島民らに墓参のためのビザなし渡航を認める「北方墓参」など四島交流事業の再開が「今後の日ロ関係の中で最優先事項の一つだ」と強調。領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持すると述べた。

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