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「光」 私たちは闘っている 五輪連載企画「熱戦の書」

2021.7.25 17:00 共同通信
 
 

 2020年、新型コロナウイルスという暗黒の矢が放たれた。その時から世界の全てが変わってしまった。私たちは触れ合えなくなった、喜びや悲しみを、そして感動を共にできなくなった。

 私たちは闘ってきた、そして今も闘っている。

 あの時、私は「希望」という文字を書いた。絶望の時にこそ、希望が生まれると信じて。暗闇の中でも一筋の光があると信じて。今もその気持ちは変わらない。

 この平和の祭典は本当に人々に望まれたものなのか? 私自身も問い続けてきた。悩んだ時期もあった。

 だけどこの瞬間を待ち望んだ人の希望のためにもう一度書こうと思う。

 アスリートの皆さん。

 あなたたちは暗闇の中の一筋の光。失った感情の数々を、みずみずしい感動の気持ちを私たちに与えてくれるはずだ。その光を17日間、思いっきり放ってほしい。

 私はその光を精いっぱい応援したい。

 

 
 

 

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 書家の岡西佑奈さんが東京五輪の期間中、さまざまな競技を観戦しながら浮かんだ言葉を書にし、その思いをつづります。


 岡西佑奈さん略歴
 おかにし・ゆうな 1985年東京都生まれ。6歳から書を始め、高校在学中に師範免許を取得。自然界の曲線美を書によって追求する独自の創作活動を行う。作品集に「線の美」がある。