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【聖火リレー アーカイブス(110)】 精魂込めたエンブレム掲げ 東京10日目、金型職人参加

2021.7.22 12:00 共同通信
東京都足立区の卸売市場で行われた聖火の点火セレモニー=18日午後
東京都足立区の卸売市場で行われた聖火の点火セレモニー=18日午後
 東京五輪の聖火リレーは18日、東京都足立区の卸売市場に設けられたステージで、公道走行の代わりとなる点火セレモニーが開かれた。
 トーチに付いた五輪エンブレムの金型を制作した金属彫刻師の佐藤英夫さん(79)は「下町の職人が手掛けた“匠の花”がオリンピックの血液として全国を巡った」と感無量。30度を超える厳しい暑さの中、脚の障害を克服し、陸上競技に励む島佳広さん(54)や俳優の杉浦太陽さん(40)も炎をつないだ。
 中学卒業後、プレス成形の金型を作る職人の世界に入った佐藤さん。「機械で作った型だと、どうしても角が丸くなる。人間の手によるコンマ単位の調整が必要」と培った技を注ぎ込んだ。セレモニーでは、最後にトーチから聖火皿に炎を移す役を果たし、「日本にはこれだけの職人がいるんだと見てもらえれば最高だ」と胸を張った。
  陸上部員だった島さんは34年前の交通事故で左脚に障害が残ったものの、8年前からトレーニングを再開。全国大会の50メートル走で優勝するほどに。ステージで跳びはねながら走るポーズを決めると「人生に一度のことだから感慨深い。暑かったし、情熱的な熱さも感じた」とすがすがしい表情を浮かべた。
 板橋区の観光大使を務める杉浦さんは手を振りながら登場。トーチに炎がともると白い歯を見せた。