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東京五輪・パラリンピック

【聖火リレー アーカイブス(82)】 震災遺族、聖火に思い託す サンドウィッチマンも登場

2021.6.23 12:00
宮城県南三陸町の「南三陸さんさん商店街」で行われた聖火リレー。右上は東日本大震災で町職員ら43人が犠牲になった旧防災対策庁舎=19日午後
宮城県南三陸町の「南三陸さんさん商店街」で行われた聖火リレー。右上は東日本大震災で町職員ら43人が犠牲になった旧防災対策庁舎=19日午後
 東京五輪の聖火リレーが19日、宮城県で始まり、気仙沼市の災害公営住宅をスタートした。東日本大震災で家族を失った遺族や、被災体験を発信するお笑いコンビ「サンドウィッチマン」らが走り、聖火にそれぞれの思いを託した。
 出発式は、被災者らが暮らす気仙沼市鹿折地区の災害公営住宅で開催。第1走者は日本がボイコットした1980年モスクワ五輪のフェンシング代表千田健一さん(64)が務めた。津波で娘=当時(32)=を亡くした乃川功さん(70)は「やっとこうしたイベントを見る気持ちになれた。勇気づけられた」と目を潤ませた。
 聖火は午後に沿岸部を南下。石巻市では、津波で児童と教職員計84人が犠牲となった市立大川小で6年生の次女真衣さん=当時(12)=を亡くした鈴木典行さん(56)が駆け抜けた。ポケットに真衣さんの小学校の名札を入れ聖火をつなぎ「今日は一緒に走った。『やったね、2人で走ったね』って抱き合いたい」と笑顔を見せた。
 初日ゴールの女川町では同県出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が登場。伊達みきおさん(46)は「震災から10年。世界からもたくさんの協力をしてもらった。きれいになった女川を感じてもらえたと思う」と語った。