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東京五輪・パラリンピック

【聖火リレー アラカルト】 「復興に関心」期待 5歳で被災の高校生

2021.6.24 13:00
聖火ランナーを務めた大和田海雅さん=17日夕、岩手県陸前高田市
聖火ランナーを務めた大和田海雅さん=17日夕、岩手県陸前高田市
 津波にのみ込まれる町を今も鮮明に覚えている―。5歳で東日本大震災に遭った岩手の聖火ランナー大和田海雅さん(15)は今年、高校1年になった。昨年の延期時はショックを受けたが、五輪が震災10年と同じ年になったことで「多くの人に被災地や今後の復興に関心を持ってもらえたら」と願っている。
 2011年、保育園に迎えに来た祖母(74)と高台へ逃げ、惨状を目の当たりに。大船渡市にあった自宅はぎりぎり津波の到達を免れたが、地震で半壊、テント生活を経験し自宅に戻った。停電が2カ月近く復旧せず、ろうそくの明かりで過ごし、親戚の風呂を借りることもあった。
 中学進学を機に隣の住田町へ移ったが、大船渡市の地元には今も足を運ぶ。防潮堤や道路などの整備が進み、町並みは変わった。復興はうれしいけど少し寂しい」
 日々打ち込むのは小学3年から始めた野球。小学校の校庭は仮設住宅が並び、震災後に整備されたグラウンドで練習した。「周りの助けがあって続けられた」と、これまでの感謝を胸にリレーに臨んだ。17日は聖火を引き継ぐと、一歩一歩を踏みしめるように走り、家族や親戚に照れくさそうに手を振っていた。