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東京五輪・パラリンピック

【聖火リレー アーカイブス(79)】 津波被害の三鉄、聖火運ぶ 被災地・岩手でリレー開始

2021.6.20 12:00
聖火を運ぶ三陸鉄道の列車に手を振る人たち=16日午後、岩手県普代村の普代駅前
聖火を運ぶ三陸鉄道の列車に手を振る人たち=16日午後、岩手県普代村の普代駅前
 東京五輪の聖火リレーが16日、岩手県で始まり、3月に福島県を出発した聖火が、東日本大震災の被災地へ戻った。初日は内陸部の雫石町から沿岸部へ進み、津波で線路や駅舎が流された三陸鉄道の列車が、普代駅(普代村)から十府ケ浦海岸駅(野田村)まで聖火を運んだ。
 ランナーが普代駅で、ランタンに納めた聖火を抱え乗車。地元住民らが横断幕や大漁旗などを掲げ、列車を見送った。三鉄の中村一郎社長(65)は「世界からの支援で復興を果たし、感謝の気持ちで運ばせていただいた。無事に東京へたどり着いてほしい」と感慨深げに語った。
岩手県普代村の普代駅から野田村の十府ケ浦海岸駅まで、三陸鉄道の列車で運ばれる聖火=16日午後
岩手県普代村の普代駅から野田村の十府ケ浦海岸駅まで、三陸鉄道の列車で運ばれる聖火=16日午後

 三鉄は2011年3月の震災で甚大な被害が出たが、復興のため3月中に複数区間で運転を再開。がれきに覆われた街中を走る列車の姿は、沿線住民の希望となった。

 出身地の八幡平市を走ったスキージャンプの小林陵侑選手(24)はジャンプの着地姿勢で聖火を受け継ぎ、沿道のファンらの声援に応えた。「冬季スポーツの選手として東京五輪に貢献できてうれしい」と話した。
 一戸町では、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして、世界文化遺産への登録が確実になった御所野遺跡の近くをランナーが通過。脳性まひによる障害がある特別支援学校高等部1年の南舘咲希さん(15)が、補助具や介助者に支えられながら一歩一歩懸命に進んだ。