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東京五輪・パラリンピック

【聖火リレー アラカルト】 挑む姿勢、聖火で示す 「ムヒ」4代目社長

2021.6.13 13:00
聖火リレーの代替イベントで、ポーズをとる池田嘉津弘さん(右)=3日午後、富山市
聖火リレーの代替イベントで、ポーズをとる池田嘉津弘さん(右)=3日午後、富山市
 富山県で3日実施された東京五輪聖火リレーの代替イベントに参加した池田嘉津弘さん(61)は、上市町でかゆみ止め薬「ムヒシリーズ」の製造販売を手掛ける「池田模範堂」の4代目社長。「日々、社員に挑戦を求めている。失敗を恐れない姿勢を自分の行動で示す」との決意を胸に、トーチを掲げた。
 北アルプス・立山連峰を望む同町出身。1998年に社長に就き、創業100年を超える同社をけん引してきた。趣味は野草観察で「実はスポーツ音痴」と明かす。それでも「苦手だからこそあえてやってみよう」とランナーに応募した。
 富山は「越中富山の薬売り」で知られ、製薬業は古くから基幹産業の一つ。池田模範堂も、定番のムヒシリーズに加え、新商品の開発に挑み続けてきた。「看板商品にあぐらをかいたらそこで終わり。泥くさくても、努力を積み重ねることが大切」
 仕事が行き詰まったときは何も考えず、間近に見える剣岳を眺める。「不思議と気持ちが落ち着き、力をもらえる気がする」。公道でのリレーは中止となったが、「トーチキスを皆さんに見てもらえた。やってよかった」と胸を張った。
 生まれ育った町の魅力は「手つかずの大自然」。ただ近年は「高齢化や人口減少が進み、町に元気がない」とこぼす。「自分も会社もこの町と一緒に成長してきた。これからも豊かな地域づくりに貢献できれば」。イベントへの参加を機に、故郷への思いも新たにした。