メニュー 閉じる メニュー

【聖火リレー アラカルト】 伝統の祇園祭、再開願う 日田市走った99歳後藤さん

2021.4.30 13:00 共同通信
大分県日田市の聖火リレーで最終ランナーを務める後藤稔夫さん(手前)=23日夜
大分県日田市の聖火リレーで最終ランナーを務める後藤稔夫さん(手前)=23日夜
 23日の聖火リレーで最終ランナーを務めたのは、大分県日田市で約300年続く祭り「日田祇園」の振興会会長後藤稔夫さん(99)だ。
 新型コロナウイルスの感染拡大で昨年の祭りは中止に追い込まれ、今年も開催が危ぶまれる。一堂に会する山鉾(やまぼこ)を再び目にする日を願って走った。
 7月下旬、疫病や風水害を払うことを祈り、独特の祭りばやしに合わせて高さ約7~11メートルの豪華な山鉾が街中を巡行する「曳山(ひきやま)行事」が祭りの見せ場だ。2016年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。
 苦しい状況が続くが、伝統継承に向けた後藤さんの意欲は衰えない。「祭りを続けることが私たちの責務だ。何とか伝統を守っていきたい」
 最終グループの一人として走り終えた後「こんな状況でも聖火が日田を通ってくれてありがたい。自分の一生の中でも大きなポイントになった」と、感慨深げに話した。