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【聖火リレー アラカルト】 医療崩壊「あり得る」 感染急拡大あらがえず

2021.4.28 13:00 共同通信
松山市では新型コロナウイルス感染拡大の影響で公道での聖火リレーが中止となり、市内の公園で「点火セレモニー」が開かれた。走る機会がなくなったランナーがトーチで聖火をつないだ=21日午後
松山市では新型コロナウイルス感染拡大の影響で公道での聖火リレーが中止となり、市内の公園で「点火セレモニー」が開かれた。走る機会がなくなったランナーがトーチで聖火をつないだ=21日午後
 愛媛県が松山市内の公道での聖火リレーを中止したのは、新型コロナウイルス感染が3月下旬に急拡大し、その勢いにあらがえず「医療崩壊もあり得る」(県幹部)という状況に追い込まれたためだ。松山市以外の地域ではリレー実施にこぎ着けたが、県全体に不要不急の外出自粛を促す中でリレー当日を迎えた。
 「計画通りの実施は困難」。中村時広知事が松山市内の公道でのリレー中止に言及したのは8日の記者会見だった。4月初めにはゼロだった重症者数も瞬く間に増え、県全体で一時は重症病床が9割ほど埋まるなど医療提供体制が逼迫(ひっぱく)。リレー実施1週間前の14日に正式に中止を決めた。
 県全体の1日当たりの感染発表数は2月19日に12人だった後は約1カ月にわたり4人以下で推移。だが3月23日に23人に膨らみ、2日後には過去最多の59人となった。松山市の繁華街でクラスター(感染者集団)が発生したのが響いた。
 県はすぐさま松山市限定で営業時間の短縮を要請。しかし飲食店以外でも感染は広がり、中村知事は14日に中止を決断。19日には松山市を念頭に「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請する方針を表明し、21日に正式に要請した。