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【聖火リレー アラカルト】 トーチ「病棟の子どもに」 愛知・春日井の和田さん

2021.4.17 15:00 共同通信
小児病棟の子どもにマラソンの完走メダルを贈る活動を続けている和田真人さん=2月、愛知県春日井市
小児病棟の子どもにマラソンの完走メダルを贈る活動を続けている和田真人さん=2月、愛知県春日井市   
 世界各地でのマラソン体験を小児病棟の子どもに伝え、自身や仲間が集めた完走メダルを贈る活動を続けている愛知県春日井市の自営業和田真人さん(52)。東京五輪聖火リレーでは5日に名古屋市内を走り、「トーチを持って病棟を訪ね、早く子どもたちに報告したい」と笑顔で話した。
 小児病棟への訪問は約5年前から、クリスマスの時期に実施している。「気付いたらメダルがたまっていた。有り余るパワーを社会に還元したい」と、病気の子どもへのプレゼントを思い立った。多くのマラソン仲間が活動に共感し、毎年多くのメダルが集まる。
 砂漠を走った体験や、世界の地理に関する知識を、地球儀を片手にクイズ形式で伝える。「今は病気で自由に動けなくても、目標があれば世界のどこへでも行けるということを知ってほしい」。メダルの他、女児には名古屋ウィメンズマラソン完走で入手できるティファニーのペンダントも贈り、喜ばれている。
熱田神宮の参道を走る聖火ランナーの和田真人さん=5日午前、名古屋市(代表撮影)
熱田神宮の参道を走る聖火ランナーの和田真人さん=5日午前、名古屋市(代表撮影)

 走ることの原点は、31歳のときに参加したホノルルマラソンでの完走だ。会社を辞めて28歳で挑んだ自動車レース「パリ―ダカール・ラリー」では、車が故障してサハラ砂漠で立ち往生し、完走に失敗。挫折から立ち直れずにいたが、「フルマラソンを5時間以内で完走する」と決めてトレーニングする中で、目標に向かって努力する素晴らしさを思い出した。

 その後はマラソンにとどまらず、トライアスロンやトレイルランにも挑戦。サハラ砂漠を約1週間かけて横断する「サハラマラソン」にも挑み、パリダカでは涙をのんだ因縁の地にリベンジも果たした。
 現在はパソコン関係の仕事の傍ら、マラソン初心者へのコーチとして技術面のアドバイスや目標設定の手助けをしている。聖火リレーの体験が加わり、「目標を達成することの感動を今後も伝え続ける」と意気込んだ。