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【聖火リレー アーカイブス(23)】 四国に上陸、五輪聖火 徳島、吉野川から鳴門へ

2021.4.19 12:00 共同通信
昭和時代前半の町並みが残る徳島県神山町を走る聖火ランナー=15日午後
昭和時代前半の町並みが残る徳島県神山町を走る聖火ランナー=15日午後
 東京五輪の聖火リレーは15日、本州から海を越えて四国に上陸した。徳島県三好市から始まり、全国11府県目。ランナーは「四国三郎」と呼ばれる吉野川で上流部の橋を渡りながら、東へ進んだ。海峡の渦潮で有名な鳴門市のゴール会場では、徳島の夏を彩る「阿波おどり」も披露された。
 聖火は、つるぎ町と美馬市の境を流れる吉野川を渡るため、全長418メートルの赤い「美馬橋(みまばし)」へ。男女2人が橋の途中で聖火を引き継ぎ、好天に恵まれ穏やかな川の流れと同様、ゆったり走った。
 美馬市は、平成から令和の時代へと移った皇位継承で、重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」のために供えられた麻織物「麁服(あらたえ)」が作られた土地。制作にも携わり地域おこし活動を続ける同市の藤本高次さん(67)が、トーチを握りしめ、日の丸の小旗をはためかせる沿道の児童生徒らに笑顔で応えた。「一緒に活動している方々の思いも、背負って走った」とさわやかに語った。
 神山町では、1930~50年代の家や劇場が残る地区で、幅の狭い道を聖火が進んだ。
 2000年シドニー五輪女子マラソン代表で、前年の世界陸上で銀メダルを獲得した市橋有里さん(43)が、出身地の鳴門市で最終走者として登場。阿波おどりの構えを決めてから走りだした。沿道で撮影する多くの観覧者へ、左手を大きく振りながら笑顔で「ありがとうございます」。ゴール後、16日に県内を行くランナーに「地元のパワーをフルに使って頑張って」とエールを送った。
 16日は徳島県でのリレー2日目。南部から始まり徳島市で終える。聖火は17~22日にかけて香川、高知、愛媛の順に四国各県を巡る。21日の予定だった松山市の公道では、リレーが中止となる。