評論家の鈴木邦男さんが死去 民族派団体「一水会」結成

インタビューに答える鈴木邦男さん=2016年9月、東京都新宿区
インタビューに答える鈴木邦男さん=2016年9月、東京都新宿区
2023年01月27日
共同通信共同通信

 民族派団体「一水会」の元代表で、イデオロギーの枠を超えた言論活動を展開した評論家の鈴木邦男(すずき・くにお)さんが11日午前11時25分、誤嚥性肺炎のため病院で死去した。79歳。福島県出身。葬儀は近親者で行った。後日お別れの会を開く予定。

 早稲田大在学中に民族主義運動に没頭し、新聞社に入社。作家三島由紀夫の自決に影響され1972年に一水会を結成し、99年まで代表、2015年まで顧問。

 当初の武闘派右翼から新右翼の論客に転じ、左翼の言論人とも交流。安倍晋三政権の改憲論に「国家主義的だ」と反対するなど、思想信条や価値観を超えた「愛国」の在り方を追求した。

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