ご飯好きです島国キューバ 文豪魅了したカリブの味
おすすめ度:★★★★
カリブの真珠と呼ばれ、文豪ヘミングウェーの名作「老人と海」の舞台ともなったキューバ。革命から半世紀が過ぎた社会主義国だが、サルサなどの音楽、美しい海に囲まれた陽気なラテン気質は食にもあふれている。

植民地時代のスペイン、移民が運んだアフリカの食文化に、南国の素材が混じり合う。「主食がご飯でうれしかった」とは東京・築地の「キューバンカフェ」店主の清野妙子(せいの・たえこ)さん。9年間現地で暮らした。
島国、野球好き、政府が炊飯器を配給するほどの米食文化。何だか親しみがわいてくる。黒豆と豚肉の細切れを炊き込んだ「アロス・コングリ」は赤飯のよう。口に運べばしっかりエキゾチック。辛さはないが、カレーに使うクミンが効きスパイシーだ。「老人と海」の主人公も出港前夜に黒豆ご飯とバナナのフライを食べた。
シーフードが庶民の食卓に上ることは意外と少ない。「マシータ・デ・プエルコ・フリート」は豚の角揚げ。薄い衣がカリカリしておいしいと思ったら素揚げ。塊肉を2時間下ゆでしてあり、さっぱり。キャッサバイモをゆで、ニンニクソースとあえた「ユカ・コン・モホ」。パーティー好きのお国柄だけに、気軽に取り分けられる大地の恵みで歌にダンスに盛り上がる。
平野を覆うサトウキビから生まれたラム酒をベースにしたカクテルで、ヘミングウェーも愛飲したのが「モヒート」。たっぷり入れたミントの葉とライムをつぶしながら飲むと、草原を渡るようなさわやかさだ。

【ミニ情報】店ではライブやダンスのイベントも。「アロス・コングリ」「マシータ・デ・プエルコ・フリート」各800円、「ユカ・コン・モホ」750円。キューバ料理は午後6時から。日曜、祝日定休。電話03(5148)5001。東京都中央区築地5の6の10浜離宮パークサイドプレイス1階







