ビールと味わうチェコ 深みのある食のドラマ
おすすめ度:★★★★★
国民1人当たりのビール消費量が世界一といわれるチェコ。ジョッキ1杯100円から200円が相場。現地のバーでは、とにかく飲み続ける人が多く、料理はビールに合うかどうかが生命線という。
内陸の国なので、海の幸は期待できない。牛肉や川魚をメーンに据えつつ、ジャガイモやタマネギ、小麦粉が大活躍。シンプルだが深みのある食のドラマを味わうことができる。

「ビール煮込みのグラーシュ」は肩肉を使ったビーフシチューで、日本の「モツ煮込み」のように親しまれる。東京・四谷の専門店「だあしゑんか」では、肉まんの皮のようなゆでパン「クネドリーキ」のスライスを添える。細かく切ってからめ、ビールと交互に口に入れると、思わず「あ~(幸せ)」。
おつまみの「カマンベールチーズのマリネ」は、この国独特の逸品。パプリカパウダーなどのスパイスとサラダ油で、チーズを1週間ほど漬け込む。ニンニクが隠し味。心地よい余韻に、またもビールが手招きするではないか。
美しい首都プラハ。ジョーク好きだが、半面シャイだという国民性。食べ進むほどに、親近感が増してきた。

チェコの国民的作家、カレル・チャペックの愛犬の名前が店名。絵本や原書も陳列され、自由に読める。グラーシュ1500円、冷製ボルシチ700円など。月曜定休。電話03(5269)6151。 【編注】「だあしゑんか」は東京都新宿区舟町7、田島ビル2階







