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てくてくjapan

新東京絵図

2009年03月13日

米を生かして食材が進化 甘みにうっとり、ベトナム     

おすすめ度:★★★★★

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米を上手に活かすベトナム料理

 メコン川流域に豊かな穀倉地帯が広がるベトナム。北の人は塩気、南は甘みを好むと言われ、食文化は地域色あふれる。共通するのは米を使った食材の多さだ。

 南部を代表する経済都市ホーチミン(旧サイゴン)の家庭料理を味わえるのが「ミュン 浅草店」だ。一番人気は前菜「生春巻き」。エビ、ビーフン、大葉などがライスペーパーから透けて見える。「うちの皮はとにかく薄い。食感がちがいますよ」と店長。

 こってりとした白みそベースの付けだれが、ミュン流だ。初代オーナーのベトナム人女性ミュンさんが一九七〇年代に創案した。当時はベトナム戦争末期。輸入材料の入手も難しく、信州みそを使って故郷の味に最も近いものを作り上げたという。

 「エビ入りもち」は、白玉粉を練った皮の中に、豚肉や緑豆をすりつぶした具が入る。弾力感とボリュームに胃も心も満たされる。

 メーンはベトナム風お好み焼き「バインセオ」だ。中華鍋で焼く皮は直径三十センチを超える。米粉やココナツパウダーがベースの生地は、ターメリックと卵黄で黄色に。折り畳んだところに、いためたエビ、豚肉、もやしなどがたっぷり。サニーレタスなどにくるみ、必須の調味料ニョクマム(魚醬)に付けてほお張る。野菜のシャキシャキ感とココナツの甘みが、口いっぱいに。

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 うるち米の蒸留酒「ルアモイ」をココナツジュースで割った白いカクテルを一口。めくるめく世界が広がった。 


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【ミニ情報】ミュン浅草店は浅草寺近くに昨年9月オープン。生春巻き800円。エビ入りもち1個300円。バインセオ1800円。店内のれんがとペールグリーンの壁が、フランス領だったサイゴンの建築様式を伝える。土日祝はランチ営業なし。電話03(3841)2136。東京都台東区駒形1の12の10、茜日伸ハイツ1階。