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てくてくjapan

2008年12月26日

姿を変えず、厳かな歴史 東京メトロで国会議事堂

おすすめ度:★★★★★

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平日も見学者が多い国会議事堂

 東京メトロの駅の中で最も深いといわれる千代田線の国会議事堂前駅。一番出口を出てしばらく歩くと、議事堂のてっぺんが見えてくる。

 一九三六年の完成以降姿を変えぬ建物は、歴史そのもの。正面に向かって左側の衆議院は議員の紹介なしに見学できないが、参議院は原則として平日、その日の申し込みで約一時間のコースに参加できる。ただ見学できない日もあり、前日電話で確認した方がいい。

 平日なのに、結構な人数。旅行会社のツアーにも組み込まれ、遠方からの観光客も多いようだ。

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 無料の見学パンフレットを通行証代わりに、建物内へ。約二千八百トンもの大理石を使用した壁は重厚かつ厳かだ。有名な赤じゅうたんは踏むだけで軽い感動を覚える。

 中央広間を見下ろすと、板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像が立っているが、何もない台座が一つ。四人目が決められず将来に持ち越されたという説と、政治に完成はなく「未完の象徴」であるという説とがある。今の政治家でふさわしい人がいるだろうか…。

 議事堂前庭にある憲政記念館も入場無料。憲政の歴史などをあれこれ紹介している。楽しいのは「議場体験コーナー」。本物そっくりの演壇や議席に、自由に立ったり座ったりできる。

 日暮れまで、まだいくらか時間がある。のんびり赤坂方面へ歩こう。

 かつては政治家も来店しただろう高級料亭が、わびしく売りに出ていた。起伏ある道を進むと、新しい複合商業エリア「赤坂サカス」の華やいだ街並みが見えてきた。生々流転。移ろう風景を見ながら、この街の歴史にも思いをはせた。


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2008年12月25日

下町散歩に小さな名所

おすすめ度:★★★★★

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四季の彩りがある箱庭

 東京で人気の下町、深川の一帯を散歩する人が思わず足を止める箱庭がある。縦約110センチ、横約50センチ、高さ約10センチ。岩山から滝が流れ、池には本物のメダカが泳ぐ。岩肌にはコケがむし、松がそびえる。さまざまな木も植わっている。立体的な山水画の世界だ。

 場所は隅田川そば、芭蕉記念館も近い民家の軒先。長年、穀物商を営む山崎渡世平さん(77)が仕事の傍ら、1年がかりで作り上げた。

 「夏は川が涼しげで秋は紅葉。冬は松が雪に映え、春はサツキが咲くんです」と山崎さん。凝縮された四季折々の移ろい。

 山崎さんは戦後間もなく、新潟県から上京。30代で穀物商として身を立てた。「私の田舎の山や川を思い浮かべながら手を入れてるんです。郷愁みたいなものですかね」。小さな四方から、田園風景が無限に広がる気がした。


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2008年12月24日

「もう落ちない」に御利益 

おすすめ度:★★★★★

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上野の森に鎮座する「合格大仏」

 博物館、美術館が集中する東京・上野の森に、大仏があるのをご存じだろうか。人呼んで「合格大仏」。

 とはいえ、奈良や鎌倉の大仏を期待してはいけない。こんもりした小山に鎮座するのはレリーフ状の顔面だけ。これだけで人の背丈ほどだが、なぜこんな姿になったのかという点に、合格祈願をするいわれが潜む。

 江戸初期に造られた初代は地震で倒壊。次の代も幕末の地震で倒壊。その後、修復されたが大正の関東大震災で頭部が落下。太平洋戦争中に体や足は供出され、残った顔のみが安置されたのは1972年。

 ものすごい苦難の道だが、そこに「これ以上、落ちない」という御利益を見いだせるわけだ。弱気かつ落語のオチ風ではあるけれど、妙に親しみを感じて手を合わせてしまうのだった。


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2008年12月17日

東京の「鳥取」で鬼太郎を

おすすめ度:★★★★★

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「ゲゲゲの鬼太郎」グッズ

 東京・新橋にオープンした鳥取県のアンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」に、漫画家水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」関連グッズが集められ、来店者を喜ばせている。

 水木さんの出身地・同県境港市でも販売されているものだが、品ぞろえは都心では異例の充実ぶりだ。数十点のうち一番安いのはキャラメル(210円)。メモ帳などの文具、携帯ストラップ、手ぬぐいと幅広く、最も高いのは大人用のちゃんちゃんこ(3150円)。

 目下の人気ナンバーワンは「鬼太郎の好きなビーフカリー」のレトルトパック。鳥取和牛をふんだんに使い、1食分が630円という価格設定にもかかわらず、まとめ買いするリピーターもいるそうだ。テレビ番組で大食いタレントが紹介したのも追い風になったと、店では分析する。

 8月末の開店時には水木さんも顔を見せ、鬼太郎のキャラクター使用には好意的という。同じく同県出身の漫画家青山剛昌さんの「名探偵コナン」グッズも10月から加わり、アニメファンにも穴場的存在だ。年末年始を除き無休。


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2008年12月16日

派手さ満開、エコや安心も

おすすめ度:★★★★★

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東京ミッドタウンの光の演出

 一年のうち、東京の街が最も輝くのが師走。クリスマスシーズンに、人気スポットをイルミネーションが覆い人出を誘う。景気低迷で「本当なら控えめにしたい」と関係者がぼやく中、派手さ満開の光の海でひと泳ぎした。

 昨年オープンして六本木の新名所になった複合施設「東京ミッドタウン」は、気合の入った構成で勝負する。二千平方メートルの芝生広場に約十二万五千個の発光ダイオード(LED)で、ブルー基調の宇宙を表現。オリオン座など冬の星座が浮かび上がり、三十分に一度は「キラン!」という音と共に流星が夜空を走る仕掛けも。

 白くきらめく街路樹は、パリ・シャンゼリゼ通りのクリスマス名物を模した。世界で最も美しいとされるイルミネーションで、日本での展開は初めてという。十二月二十五日まで。

 東京駅周辺では、丸の内がシャンパンゴールドの街路樹(来年二月十五日まで)、有楽町が穏やかなホタル色でクリスマスムード(十二月二十五日まで)と雰囲気を変えて盛り上げる。共通するのはグリーン電力化への取り組みだ。

 地元企業や街への来訪者が「グリーン電力証書」を購入。通常の電力料金とは別に、集まった金を太陽光、風力といった自然エネルギー発電へのコストに充てることで、グリーン電力を使ったとみなす。ぜいたくな光に囲まれながら、エコに協力した気分になれるわけだ。

 新宿の大歓楽街・歌舞伎町の街路樹イルミネーション(来年二月二十八日まで)は、街のイメージアップがテーマ。「3K(汚い・暗い・怖い)」を「3A(明るく・安心・歩きやすい)」にするため、連日午前三時まで照らすという。


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2008年12月11日

粘着テープ文字がアートに

おすすめ度:★★★★★

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作者(中央)が制作した文字

 JR新宿駅や日暮里駅の工事現場で生まれた、粘着テープによる案内文字が話題を呼んでいる。手掛けたのは駅巡回担当の警備員。特徴である丸みを帯びたゴシック体はアート作品として受け入れられ、映画や音楽CDの題字などの制作依頼が相次いでいる。

 警備会社に勤める佐藤修悦さんは、岩手県花巻市出身。高校の美術の授業でゴシック体の魅力に取り付かれ、以来、年賀状や履歴書などは常にゴシック体。独学で“技”を磨き、オリジナルの字体は「修悦体(しゅうえつたい)」と呼ばれるようになった。

 日暮里駅では現在、通路や工事現場出入り口の仮囲いに「JR日暮里駅北口」「歩行者通路」「化粧室」といった大きな文字が並ぶ。JR東日本の企業カラーの緑色や、黒色と黄色を組み合わせて使うなど、見やすさを最優先したデザインだ。

 発端は、約四年前に派遣された改修工事中のJR新宿駅。「何度も道を聞かれるよりは」と作り始めたところ、乗降客の流れがスムーズになり「分かりやすくていい」と駅長賞をもらった。

 これがインターネットの動画共有サイトに掲載され人気が拡大。昨年十月に東京・台場であった実演会には、約百人のファンが詰め掛けた。

 さらにテレビで偶然見た東映の岡田裕介社長が「時代の空気が伝わる魅力的な字体」と注目。吉永小百合さん主演の最新作「まぼろしの邪馬台国(やまたいこく)」のタイトルに採用した。

 佐藤さんは「警備員を続けながら、今まで作ったことがないデザインに挑戦したい」と意欲を見せている。作品の多くはホームページに掲載。http://shuetsu-tai.jp/


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2008年12月10日

ホコ天の灯を消さないで 

おすすめ度:★★★★★

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秋葉原の「ディアステージ」

 無差別殺傷事件で歩行者天国の再開のめどが立たない東京・秋葉原で、道路から店内の様子が丸見えというユニークなライブハウスが登場した。路上とガラス一枚で隔てたステージは「ホコ天」を思わせ、熱いパフォーマンスで盛り上がっている。

 9月にオープンした「ディアステージ」DEMPAビル店。広い窓の中をのぞくと、コスプレのアキバ系アイドルが壇上で踊りながら熱唱している。一方の男性客は大汗をかきながら、歌に合わせ独特な身ぶりをする「オタ芸」を披露した。

 主宰者は「女の子のパフォーマンスもオタ芸も、アキバで自然に発生した文化。その原点であるホコ天の灯を消したくない。アキバの元気を取り戻したかった」と話す。

 原則月曜定休で午後5時半から11時まで営業。「ホコ天復活」への願いを込め、当面は入場料を取らない。

 ステージは、秋葉原の系列の別店舗にもあるが、路上から見学できるのはDEMPAビル店のみ。ほぼ毎日、午後6時からの2、3ステージを見学できる。


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2008年12月09日

変わり種カフェが花盛り

おすすめ度:★★★★★

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給食カフェ「給食当番」

 カジュアルな食事を楽しみながら、おしゃべりが弾むカフェ。激戦区の東京では、変わり種カフェが花盛りだ。先駆けとなったアキバ系のメードカフェや執事カフェに負けじと、特色ある店が次々に登場している。

 東京・新御徒町の「給食当番」は、メニューに、ソフトめんやクジラの竜田揚げなど懐かしいメニューがずらりと並ぶ。インターネットポータルサイトのgooが実施した「一度は行ってみたい変わり種カフェランキング」で第一位。

 同店オーナーは「みんなが共有する体験だから、話が弾む」と話す。揚げパンを口に入れると、なるほど。味とともに思い出がよみがえる。

 池袋のスパ施設内にある「カフェ十八番」は、アンチエイジングカフェ。化学調味料は使わず、揚げ物も出さない。野菜ジュースがジョッキで飲めるなど、外食では望めない健康的なメニューが盛りだくさん。季節の野菜たっぷりのガーデンサラダ、特別配合のスパイスで燃焼を促す黒いカレーが人気だ。

 その対極ともいえるのが、デカ盛りを売り物にするカフェ。新宿三丁目の「モンスターカフェ」は、ハンバーガーが主体で、四段以上に積まれるタワーバーガーが人気。毎日注文が入る。最高記録は七段(約四十五センチ)という。

 ほかにも、犬や猫と触れ合える「動物カフェ」がすっかり定着。外国語講師を囲んだテーブルで自由にお茶ができる「外国語カフェ」や、手芸店と喫茶店が合体した「編み物カフェ」などもある。いろんな価値観の人々が暮らす東京には、まだまだ“変わり種”が登場しそうだ。


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2008年12月02日

ちびっこ漫才で地域振興を

おすすめ度:★★★★★

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漫才グランプリの決勝

 お笑いの吉本興業と東京都新宿区がタッグを組んだ、初の「新宿ちびっこ漫才グランプリ」が十一月二日に開かれた。同区主催イベント「食育とエコの祭2008」の一環で、参加資格は小中学生。漫才で楽しく学んでもらうのが狙いだが、地域振興に笑いのパワーを生かす試みでもある。

 同区内に東京本部がある吉本興業のグループ会社「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」が企画に全面協力した。決勝では、予選を勝ち抜いた十一組の小中学生がステージに。観客席は、大人顔負けのボケと突っ込みに沸いた。

 優勝したのは都内と神奈川の小学一、二、三年男児が集まったトリオ「たけき」。ポリ袋を帽子かわりに被るネタなどを披露した。

 今回は、同区の予想を上回る百十人の小中学生が応募。都内と近県がほとんどで、九月から十月の土曜日に、吉本興業東京本部で四回の指導を受けた。

 “先生”役を務めたのが若手芸人六組と構成作家だ。「(立つ時は)もっと肩くっつけてな」「すべってもええ!照れとか捨ててきー」と、男子中学生コンビに厳しくアドバイスする場面もあった。指導した芸人の一人、アイパー滝沢さんは「人前に立つのは楽しいことなんだとまず伝えたい」とエールを送る。

 一方、保護者も熱心。小学三年女児の母親は「漫才だと型にはまらず、子どもの個性が生きてきた気がする」と喜んで見守っていた。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーの担当者は「地域との取り組みは、将来性のあるコンテンツ。反響が大きく、来年も開催したい」と手応えを語っている。


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2008年12月01日

復権目指す、ホビーの王様 

おすすめ度:★★★★★

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タミヤプラモデルファクトリー新橋店

 かつて「ホビーの王様」と呼ばれたプラモデル。今は楽しみが多様化し、模型業界は苦戦が続いているが、東京などで新たな挑戦の動きが出始めている。父親世代の目に留まりやすい地区への出店で、かつての模型少年たちを呼び覚まし“王座奪還”を目指す考えだ。

 模型メーカー最大手のタミヤ(静岡市)が全製品をそろえ、東京・新橋に九月下旬オープンしたオフィシャルショップ「タミヤプラモデルファクトリー新橋店」。ビルの一階と地下一階に約四千アイテムを置く。

 平日の昼休み、JR新橋駅から徒歩五分の店内は、男性の勤め人でいっぱい。一階をのぞくと車や戦艦などのプラモがところ狭し、地下はミニ四駆などが並ぶ。丹念にヤスリをかけ、色を塗り、夢中になって作った時代がよみがえるのか、商品を物色する目は真剣だ。

 約百五十平方メートルある二階イベントフロアでは、ミニ四駆のレース大会や、模型講座などさまざまな催しを企画。平日は午後十時まで開いているので、会社帰りに立ち寄れるのがうれしい。

 新橋店に先立ち、横浜市港北区の商業施設に「トレッサ横浜店」が三月に開店。こちらは、模型作りが楽しめるアトリエを併設している。

 計二十席の作業机を配し、店内にいる「プラモデルマスター」が技術指導もしてくれる。レンタル料金は、平日三十分四百円から。製作中に材料が足りなくなると、すぐに買い物ができるのがとても便利。

 町の模型店が減り続ける中、タミヤの田宮昌行(たみや・まさゆき)社長は「ショップを通じて『作る』という最初のハードルを越えてもらい、“正統派オタク文化”として復権を目指したい」と話している。


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